夢日記 12月1日〜31日。

 

赤い惑星の月の年 倍音の月5月17日。

12月1日。

 

障子の向こうに何かのシルエットがくっきりと見え、それが2人の泥棒だと父親と結論づけた。

理由はなかったがそう結論づけられた事が2人ともうれしかった。

 

とにかくどう対応するか話し合い、こちらから攻めて行く事にしようと話し合った。

 

泥棒はこちらにまだ気がついていない。

凶器は持っていないと判断した。

 

親父と一緒に障子を左右に勢いよく開けた。

 

二人の泥棒はキャット言って闇の中に消えていく。

追いかけようとしたが、親父は地図を開き、二人の逃げていく先に大きな沼があり、そこに大きくなったうなぎがえさを待っているから追いかける必要もないだろうと言った。

 

だがそのあとで、うなぎに食われるのも可哀想だから、俺たちで捕まえてやろうといって、外に出た。

 

ぼくもその意見に賛成だったので、これは良い事ができて、今日は良い日になるなと思った。

 

赤い惑星の月の年 律動の月6月11日。

12月22日。

 

確かに泣いていた。

顔を上げ泣いていた。

涙が左右にこぼれ落ちていく。

周りには人がいる。

僕はそれでも気にせず泣いていた。

 

確かに泣いていたがその理由がわからない。

その時の気持ちも思い出せない。

 

涙が目から出、顔の左右に流れ出ていく感じだけがしっかりとある。

ツーという感じで、左右に流れていくのだ。

閉じたまぶたに明るい太陽の光が暖かく当たっていたのかもしれない。

 

赤い惑星の月の年 律動の月6月12日。

12月24日。

 

大きな白い犬が乗れといった。

セントバーナードだ。

空でも飛ぶのかと思ったがゆっくりと歩き出した。

だったら一緒に歩いたほうが早いだろうにと思ったが、田んぼのあぜ道はぬかるんでいたし、狭く、乗っていったほうがいいと思った。

冬だ。

刈り入れ後の田んぼはよく見ると、もやでかすんでいる。

いやじっと見ると猫が何匹もダラーんとなっている。

これはどういう事だ、猫はどうしたんだと見てみると、何かゆったりとしていて緊張感がない。

「温泉だよ、温泉。」

 

ぼくはセントバーナードに教える。

 

15匹まで数えてがまだまだいる。

気持ちよさそうだ。

ぼくは背中の白く長い毛をつかむ。

あぜ道は続いている。

 

スポーツセンターの更衣室、床にうんこが小さく落ちている。

ぼくは自分の肛門を触る。

出てる。

ぼくが落としたうんこだ。

ぼくは何気なくその場を出た。

 

バックを調べてみると、床を拭いたのか、おしりを拭いたのか、うんこに汚れたシャツやタオルが入っている。

匂いをかぐとさほどでもない。

このままいても大丈夫だ。

 

だがぼくがしたのがばれるとまずい。

とにかくシャワーを浴びよう。

僕はドアノブを引いた。

突然2メートルほどの人影にさっと横切られ僕は驚き見上げると、女だ。

急いで部屋を出た。振り返ると確かに女子用となっている。

 

隣に入る。

とにかくおしりをきれいにすることだ。

ぼくはシャワーをおしりに当てた。

 

隣でも同じようにおしりを洗っている少年がいる。

もしかしたらうんこを床に落としたのはぼくではないのかもしれない。

 

赤い惑星の月の年 律動の月6月18日。

12月30日。

 

幅1メートルほどの廊下。

十字に交差して、四方向にどこまでも伸びている。

ぼくは宙に浮いていてその廊下を見下ろしている。

廊下は透明で、廊下自体も宙に浮いている。

 

右から黒い物体が近づいている。

左からもだ。

だがその二つは出会いたくないのか、右が出ると左が下がり、左が出ると右が下がる。

そしてそれはゆっくりとまわり始めた。

廊下いっぱいの大きさで多角形をしていて、どんどん回転は加速していく。

 

それは亀だ。

真っ黒な亀だ。

首は見えない。

ぐるぐると回りながら廊下を進んでは戻り、戻っては進む。

 

宙に浮きそれを眺め下ろしているぼくは、しかし少しずつ高度を落とし始めていて、もし回転する亀に足が当たれば、足はきれいに切断されるだろう。

 

ぼくは冷静さを失なはないように努める。

かめは回転しながら水しぶきを上げ始めた。

 

切断の際の熱を下げる為だろう。