昔、西田敏行がテレビコマ−シャルで 奥さんだったか家の誰かに掃除かなん かだったと思うのだけど、それを言われて西田敏行がテレビを見ていたんだけ ど、 「今、やろうと思っていたのに言うんだもんなぁ〜あ！」 と言って先に言われて悔しそうな顔をする。 言われようが言われまいがやることに変わりないんだったらいいじゃないかと 第３者は思うかもしれない。 じゃ なんで西田さんは悔しそうな顔でそんなこと言ったのだろうか。 「解った、今からやるよ」と言わなかったのは何故なのか。 それは、言われる前にやれば自分でやったことになり、ああ 俺ってなんて 気が付くんだ。俺はこのとおりしっかりやってるんだからとなるのに、それを たった一言のために、奥さんだろうか きっと奥さんは俺のことを怠け者だと 思っているかもしれないし、またこのことで あとで愚痴を聞かされるのかと 憂鬱な気持ちになってしまったから あんな言い方になってしまったのか どうかは 定かではありませんが それに近い・・・かな・・・。 また別のコマ−シャルで 子供が 「おかあさん、なんで＊＊タマゴなの？」って聞いたら、お母さんは 「あんたのためでしょ！」って言ってこどもを睨んで有無を言わせずタマゴを 買っていくお母さんがいた。 子供に自分のためだから勉強しなさいと言う親は多いのではなかろうか。 子供のためならば、やるかやらないかは本人の子供に選択権があるはずである。 たとえば、僕のために椎茸ごはんを作ってくれたとする、僕のために作って くれるのはうれしいが、僕は椎茸が嫌いだ。折角作ってくれたのを捨てること になってしまう。だけど僕はなんらかの理由で嫌いだとは言えないとする。 すると、嫌いなものを嫌々食べなければならない。しかも相手に嫌々食べてい るのを知られたら失礼だから美味しそうに食べなければならない。こんなのが １回ではなく 何年も続いていくと思ったらこんな苦痛はないだろう。 もしそれが僕のためなら なぜ 作るときに椎茸が好きか嫌いか聞いてくれ ないのだろうか。普通は聞くだろうか。だけど、子供に対しては、タマゴは 体にいいと信じている母親は子供がタマゴが好きか嫌いかなんていうのは どっちでもいいことで、この子のために自分が努力していることにしか関心が ない。だから 子供のためを思ってタマゴにしたのに健康を害したら それは 私が悪いのではなく子供が悪いのだと思ってしまうのではなかろうか。 これは 親子に限ったことではない。 昔のサラリ−マンは 会社のためにと言っていたし、会社は会社で社員のため にと言っていた。お互い思いあって これなら何も問題は無いはずである。 学校のために、生徒のために、社会のために、地域のために、世界平和のため にと言いあげたらきりがないほど 社会は慈愛に満ちている。 みながみな 他人にためを思って生活しているこの国にどこに問題があるか。 なにか自分のやりたいことがあってもあなたのためにならないから止めた方 がいいとか、何故そんなことをするんだと言われ続けたら、なにをするにも やる気がなくなっていくのではないだろうか。 どっちがいいか選ぶのも何をするかを決めるのも自分で決めず他人に任せた らどうなるか。ストレスが溜まると思うか、こんな楽なことはないと思うか。 有名な哲学者が 「我思う、ゆえに我ここにあり」だったっけ・・・(^^; 有名だけど、名前が出てこない・・・(^^; 世間では有名。なんじゃそりゃ。 でございますが、自分が自分を実感できる瞬間ってどんな「とき」でしょうか。 誰か 教えて！。 自分にしかできないことをしているときが自分を意識・無意識に感じるので はないかと考えちゃったわけで、それはどんなことかっちゅうと、自分にしか できないからと言って他人にできないような奇抜なことではなくて 他人にも 同じことができるけど、それをやるかやらないかを決めるのが自分だったか、 他人だったかということです。 自分で なんだかとっても可笑しくて笑いたくなったとき、笑うことは誰で もできるけど自分が笑いたいから笑う、それが自分にしかできないこと。 つまらない漫才だけど、ここは笑う所だからと言われて笑うのは、何も自分 でなくても 他人でもできる。笑うとこだから笑えと言った人に 僕は可笑し くないから他の人に笑って下さいと言って他の人でも笑ってもらえることがで きるものを、他の人にってことが言えないとき その役割を自分がやったとき 自分を感じなくなっていくのではないだろうか。 感情と肉体の分離。 つまり、東京にいる人間が 九州に旅行に行きたいなぁと思っているのに 家 ものに、友達に、知り合いに 君のためだと言われて札幌行きの飛行機の切符 を買わされるようなものだ。そんな変なことあるわけないと思うかもしれない が、極端な言い方をすればこんなものじゃないかな。 自分が自分を取り戻すには、自分が何が好きで何がやりたくて、何を食いた いとか、自分がどうしたいか 周囲の常識を勇気をもって無視して、自分の やりたいようにやってみてはどうか。 それは 様々ことにかこつけて、周りの人間は止めようとするかもしれない が そのための責任は止めようとした人や妨害してくる人は取ってくれない。 その人達の言葉に従った自分の責任になってしまう。 この株は必ずあがりますよと証券会社の人に言われて何千万も損をしても 気の毒とは思うが責任は買った人にあると誰もが思うように、自分のやりたい ことをやらなかったのはやらない人の意志だと世間では思ってしまいます。 そこにどんなささやきに従ったなんて 解らなくて言ってる人が多いのだから それなら、何かやるとき やめときなと言われても それは自分で決めようよ 電車のホ−ムで 危ないですから白線までお下がり下さい。とアナウンス。 危ないのは解ってる、下がってくださいというアナウンスがなければ、下がら ないと思っているのだろうか、言われなくて恐いから下がるのに。 ドア−が開きます・・・だって。 みりゃ 解るだろうに。 発車します。 ドア−がしまって ホ−ムにずっといるわけないだろうが。 そのために 発車のベルがなるのでしょう？ 山へ登れば 危ないから この先 通行止め。 だけど 訓練された登山家に危ないから行くなというのは し、し、失礼な。 この看板のために この看板がないところは 危険ではないのかという錯覚 が起きる。けっこう 危険ですの看板の無い危険なところが ほんとうの意味で 危険なのではなかろうか。 そんなん 新宿とか池袋の方が いろいろな意味で危険だと思うけど、 そこには 危険の看板は 当然だけど 無い(^^;。 大阪だって そんなとこ いっぱい あるでしょ？ こうやって 人の自主性を 少しづつ 削りとって行く社会で自主性を磨いて いくことは けっこう難しいのではないだろうか。 自主性や個性は わがままや自己中心とかとの隣合わせのようなものだから、 折角 自主性がでてきた子を自分の利益のために その自主性を自己中心的と 言って潰していくことはよくあることだと思う。その違いを考えるのは 評論家 や 大学教授ではなく １人１人の自分である。 このことについて 誰か一緒に考えませんか？ う〜 自分で考えろと言っておきながら これか・・・（＾＾； これは オチでは ありません。 このお湯が熱くて火傷するよと言われても、自分で手をいれて火傷してはじめて 火傷することが解るのであって 言われたから止めていたら 誰も言ってくれなか ったとき ほんとに大やけどするでしょう。言われても自分で手を入れてみないと 解らないからと恐る恐る手を入れるときは ほんの少し手を入れて慎重な筈だ。 そのことで火傷したとしても その方があとのことを考えたら良いのではないだ ろうか。それを昔は 火傷するよと言ってるのに手を入れて 「バカ」と言われた ここでも自主性を削がれてきたのではないだろうか。 いいじゃん バカだって 体験して 解れば。 ただ、自主性、自主性って言ってきましたけど、 自分が今 自殺したいからと言ってそれが今自分で一番やりたいことでも やっ てはいけないことは 書かなくても解るとおもうけど、自殺したら自主性を伸ば す意味が無いから。 美味しい料理という自主性を 自分という名の皿を気にくわないからと言って 全部割ってしまったら 美味しい料理は どこに盛ればいいでしょう。だれも 食べられない料理は美味しいとか美味しくないとかよりも 作る意味がない。 それは もはや料理ではなく ただのまな板の生ゴミだから 料理（自主性） ではない。 だから 今一番やりたいことだから 自殺するとか言う人は、そんなん 自主性でもなんでもないからね。 自分が自分を実感できれば 死のうと思わなくなると思うのに。 生きようと思うこと、ただひたすら、かっこ悪くても生きていこうと思うこと。 それが 大前提です。 ２００１．０４．３０ 神奈川県・クロベ |