another 99/7/24

★叔父の告別式があった。
直接の面識は少なく、生前の記憶は漠然としか無い。
僕の知らない親類がたくさんいた。
僕は数年前まで某一部上場企業に勤めていたが退社して、現在は某小規模会社に勤めているのだが、どうも話の流れで僕は今も前の会社にいるという話になってしまったらしく、会社を変わったことは黙っていてくれと母に言われた。

★僕は初めて人の死に顔をまともに見た。
不自然な顔色をしていた。

★僕の母方の実家はお寺なので読経は身内でやった。
読経をしたお坊さんの片方は僕の従兄弟。小さい頃よく遊んでもらった。
中学生の頃、この人のパソコンでミュージ郎に触ったのが僕の現在の仕事の大きなきっかけ。
この人は今もDTMをやっていて、ひとしきりDTM談義をした。

★読経に音響的な興味を感じた。

★霊柩車に運び込む際に僕も棺を持った。
遺体は動かないように固定されているようだった。

★火葬の間の待ち時間に、たまたま故人の奥さんの向かいに座った。
奥さんは僕のことを聞いたりして僕に気を使ってくれた。
息子(喪主である従兄弟)に似ていると言われた。

★数十分待って火葬場に戻ると、棺の遺体は骨になっていた。
一番大きい骨壷にも骨が入りきらず、骨を入れる係の人は
「ごめんなさいね」と言いながら骨をつぶして骨壷に蓋をした。

★午後2時ころに食事(精進落とし)をした。
故人の業績に関する話を聞いた。
心から故人を尊敬した。
そして式は終わり解散。

★その夜も僕はゲーセンで享楽の限りを尽くす。
誰か僕を止めてくれ。いや止めないで。



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