1994年 8月 9日
モロッコ
この旅行の中で、一番面白い国だった。
結局、ヨーロッパの文化をまねている日本だ。
ヨーロッパは、日本とそれほどの違いを感じなかった。
モロッコとの違いにくらべれば、似ているようにも感じる。
だがモロッコとヨーロッパは、
船で数時間の距離なのに全く違う文化があった。
モロッコは、母親の体内に帰ったような感覚があった。
そこに入れば、なにか絶対的な安心に包まれるような感覚。
だが、スリに出会ったら、恐らく捕まえることはできないだろう。
ガイドの人がいなければ無事に帰ることはできないような、
迷宮のような街並。
人と人の物理的距離が、もしかしたら全くないような密接した関係だ。
肌で人を感じる