先代ダボ

 先代と比べると五郎はつくづく我がままで甘えん坊のワンです。

五郎の先代 ダボは、ゴロにい1号が2才で、ゴロにい2号が生れて
すぐの時に、ゴロちちの弟が保健所から貰って来ました。

短毛で白地にうす茶の斑点があり、垂れ耳で赤鼻のミックスでした。

ずっと外飼いでしたが無駄吠えは、殆どしませんでした。

ゴロにい1号にむちゃくちゃにされ、耳をかじられた事も有りましたが
じっと耐えていました。
犬小屋に侵入され占領されると、ずっと外で待っていました。
本当に大人しく優しい犬でした。(五郎とは大違い) 
唯一怒るのは、食事中に餌皿を取ろうとするとガウーとうなりました。
食事は、残りごはんに魚の骨を乗せ味噌汁をかけた物。塩分取りすぎです。
それでも、13歳まで生きました。

青年期から壮年期には、ゴロちちのお供で三浦の山々をノーリードで歩き回りました。
朝から晩まで、ハイキングコースを外れて道なき道をズンズンと、
大楠の麓に滝を探したり、ひっそりと立つ大木を見つけたりしました。

先代について心配したのは、マムシにかまれた時(血清で命びろい)と 
死ぬ前の半年間だけでした。

晩年、散歩中に突然パタと四肢をつっぱる様に伸ばして
倒れる事がありました。
暫くすると何事も無かった様に歩き出します。
二度ほどその様な事があり獣医さんに連れて行くと、フェラリア。
初めて聞く名前でした。
足先の血液を取って顕微鏡で見せてもらうと、幼虫がうじゃうじゃ。
まずクスリで幼虫を熔かし、
夏が終わって体力が付いたら強い薬で親も殺すとのこと。
その治療が終わり治ったのかと思っていたら、散歩中また倒れました。

春になり暑くなってくると、もう散歩に行く体力も無くなっていました。
裏庭にじっと座っていました。
最後の日(1997年6月23日午後)は座る事も出来ず息も荒く、
ゴロにい1号の心臓マッサージも効果なく息絶えました。
裏山のてっぺんに埋葬しました。

先代の先代ヤンキーもいました。
いつ、どんな経緯で我が家に来たのか不明です。
亡くなった、ひいばあちゃんが面倒をみていたようです。

ゴロにい1号が生れてまもなくの頃、ある朝突然ひっそり亡くなっていました。

←先代の先代 ヤンキー