2001年9月11日にニューヨークを襲ったあの惨劇は、忘れることのできな い、そして忘れてはいけない大事件です。ニューヨークではいまだに数多くの市民が あのショックから立ち直れないでいます。そのニューヨークに“勇気のエール”を贈 ろうと企画されたコンサート・シリーズがこのシリーズです。
昨年、日本人として初めてニューヨーク・シティ・オペラ(以下NYCO)でのデ ビューを果たした指揮者、山田敦の呼びかけによりスタートしたこのシリーズは、昨 年までにニューヨークからのたくさんゲストを迎え、前半の「ヴェルディ レクイエ ム」「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番」「カルメン(演奏会形式)」「レーナマ リアと第9」の4公演を実施し好評を博しております。シリーズの後半は、本年2月 6日の「ブロードウエイ HITS」よりスタートいたします。
そして、ついに本年の7月15日、16日にこのシリーズは、NYCOでの師弟であ る、NYCO音楽監督ジョージ・マナハン、NYCO音楽監督助手山田敦の共演でファイナル ステージを迎えます。
2001年9月11日の惨劇の直後、街中が恐怖と不安に怯えている中、ブロード ウエイ、リンカーンセンターなどニューヨークのありとあらゆる劇場に先駆けて公演 を再開して、市民に勇気を与えたのはまぎれもないNYCOなのです。その公演は終演 後、満員の聴衆全員総立ちの拍手が鳴り止まない、全市民へ勇気と希望と団結を与え た歴史的な名演だったのです。それを指揮したのはもちろんNYCO音楽監督のジョージ ・マナハンであり、そして演目はワーグナー「さまよえるオランダ人」だったので す。
今回のシリーズのファイナルは、この「さまよえるオランダ人」を指揮者ジョージ ・マナハン、そして歌手は当時のキャストをそのまま再現し公演を実施いたします。 そして、16日最終日は、かつて“阪神大震災の被災者チャリティー・コンサート” にて東京・神戸の地で山田敦が「平和の賛歌」として演奏し絶賛されたマーラーの交 響曲第2番「復活」を、今回はニューヨークへの「勇気の賛歌」、そして世界へ向け ての「平和の賛歌」として日本とニューヨークを代表するそれぞれの歌手(日本側: 田村麻子 ニューヨーク側:キャサリン・フライス)とともに演奏します。
今回、この2公演のためには大規模な合唱団を必要とします。ニューヨーク市およ びNYCO側からの強い要望により、“できるだけたくさん”の、ニューヨークへ勇気を 贈る日本の市民に参加して欲しい旨の要望があり、このシリーズのファイナル公演の ための特別合唱団を編成いたします。公演主旨にご賛同いただき一人でも多くの皆様 にご出演いただけますよう事務局一同、心よりお願い申し上げます。平成15年2月吉日
NY復興・世界平和祈念チャリティー・コンサート事務局
出演者と来場者すべてのチャリティー参加
東京とNYを結ぶ虹の千羽鶴〜「平和の誓い」
このコンサート・シリーズでは毎回ご来場の皆様に折鶴を折っていただいています。 演奏会ごとに1000羽を超える、各色の折鶴が回収されており、現在4色で約50 00羽の折鶴を回収いたしました。ファイナルコンサート終了時には、虹の7色の1 0000羽に近い折鶴が回収される計画です。この折鶴を折り紙建築家の中沢圭子さ んにオブジェとして制作していただき、折鶴を折って頂いた全ての皆様のお名前を刻 んだプレートともに、NY市民へ「平和の誓い」として寄贈する予定です。
オブジェは、コンサートの収益金の一部とともにニューヨーク市へ、NYCOの200 3〜2004のシーズンのオープニングで贈呈され、シーズン中、NYCOの本拠地であ る、リンカーンセンターのニューヨーク州立劇場のメイン・ロビーにシーズン中展示 される予定です。中沢圭子さんは世界で活躍する折り紙アーティストであり、ニュー ヨークでの個展も開催し注目を浴びました。シリーズに関わる、全ての人の平和への 願いを形にして、ニューヨーク乃市民に贈りたいと考えられた企画です。
公演の概要
ワーグナー「さまよえるオランダ人」(演奏会形式)
7月15日(火) 東京芸術劇場 18:30開演
指揮 ジョージ・マナハン
キャスト NYCOより招聘
管弦楽 東京シティ・オーケストラ
マーラー 交響曲第2番 「復活」
7月16日(水) 東京芸術劇場 19:00開演
指揮 山田 敦
ソプラノ 田村麻子/アルト キャサリン・フライス
管弦楽 東京シティ・オーケストラ主催 フジテレビジョン
制作 株式会社ジー・エム・エー
制作協力 ニューヨーク・シティ・オペラ
後援 ニューヨーク市/ニューヨーク・シティ・オペラ/在日アメリカ大使館
協賛 株式会社セブンイレブン・ジャパン/トヨタ/曙ブレーキ株式会社
米国三井物産/三菱地所/全日空 他
「さまよえるオランダ人」「復活」合唱団応募要項
1.合唱団募集人員 : 「さまよえるオランダ人」 ソプラノ30人 アルト30人 テノー ル45人 バス45人 「復活」 ソプラノ50人 アルト50人 テノール45人 バス4 5人 * 2公演同時にご参加いただけます。また、どちらか一方のみのご参 加も可能です。 2.練習日程および会場 : 別紙参照 3.参加資格 : 1)合唱経験の有無は問いません
2)極力、8割以上の練習にご出席いただける方
* 練習へご出席いただけない場合は,ご出演をお断りする場合があります。
* その場合は,納入された会費のご返金はできませんのでご了承ください。
* 原則として「さまよえるオランダ人」は譜持ち、「復活」は暗譜でのステージ です。
3)中学生以下の参加は無料です。
4)チケット販売にはご協力いただきますが、チケットノルマ等、会費以外の強制的 な金銭の負担はありません。4.参加費 : 各公演毎に お一人様 20,000円
* 2公演同時参加の方は2公演で、35,000円とさせていただきます。
* 参加費に含まれるもの
通信費/練習場代/合唱練習指導者謝礼/雑費
楽譜代(「復活」のみ、「さまよえるオランダ人」は各自ご購入いただき ます)5.お申込方法 : 別紙参加申込書に必要事項をご記入の上下記宛に ファックスまたは郵送ください。
(参加申し込み先およびお問い合わせ)
東京シティ・オーケストラ内
NY復興・チャリティー・コンサート事務局 (担当 加藤・小泉)
〒331−0043
埼玉県さいたま市大成町3−494−1F
TEL:048−662−8740 FAX:048−662−8741
E−mail:メール6.締め切り : 平成15年3月14日(金) *当日消印有効
先着順にて各公演ともに定員になり次第しめきりとさせていただきます。7.参加費のお振込み : 参加申込書をファックスまたは郵送後、3 日以内に下記口座へお振込みください。振込み手数料は参加者負担とさせていただき ます。
(お振込先)
三井住友銀行 麻布支店 普通0820026
トウキョウシティコーラス カトウヒロキ8.登録後資料送付 : 事務局にて参加費の入金確認後、必要資料を送付いたします。
「さまよえるオランダ人」「復活」合唱団練習日程表
7月の練習日程はオケ合わせも含め後日詳細をお知らせします。
# 月 日 曜日 オランダ人 復活 指揮者 練習会場 1 3月 22日 土 13−15 15 −17 山田 大リハ 2 27日 木 19−21 なし 小高 中3リハ 3 30日 日 18−19 19−2 1:30 小高 大リハ 4 4月 3日 木 19−21 なし 未定 中3リハ 5 6日 日 20−12:30 18 −20 小高 大リハ 6 10日 木 19−21 なし 小高 中3リハ 7 12日 土 18−20 20−2 1:30 未定 大リハ 8 17日 木 なし 19−21 未定 中3リハ 9 20日 日 20−21:30 1 8−20 小高 大リハ 10 24日 木 19−21 なし 小高 中1リハ 11 27日 日 18−20 20− 21:30 未定 大リハ 12 5月 8日 木 19−21 未定 中2リハ 14 17日 土 13−17 山田 大リハ 15 22日 木 19−21 小高 中3リハ 16 25日 日 13−21 山田 大リハ 17 31日 土 13−17 山田 中1リハ 18 6月 7日 土 13−17 山田 未定 19 12日 木 19−21 小高 未定 20 15日 日 13−17 山田 大リハ 21 21日 土 13−17 山田 大リハ 22 26日 木 19−21 小高 中3リハ 23 29日 日 13−17 山田 大リハ 大リハ: 東京芸術劇場地下2階 大リハーサル室
中3リハ:東京芸術劇場地下2階 中リハーサル室 3番
中2リハ:東京芸術劇場地下2階 中リハーサル室 2番
中1リハ:東京芸術劇場地下2階 中リハーサル室 1番*1 5月および6月の練習計画詳細については後日お知らせいたします
*2 5月、6月の練習会場も原則として東京芸術劇場リハーサル室の予定です。
*3 5月、7月にはNYCOスタッフ・指揮者による合唱指導・練習が予定されております。
*4 会場などの都合により練習日程が変更される場合があります。