混声合唱組曲「水のいのち」


水=生命が生きていく上でなくてはならないもの。
遠い昔、生命は海から生まれた。
人類をはじめとする生命体はみな水によって生かされているのだ。
しかし水は水を与えているとは言わない。
海がその大きさをもって全てのもののためにあるように大きい。

水は空に上り、落ちて雨となる。
雨は水たまりとなり、水は川に流れ、川は海へとそそぎ水は再び天を目指す。
水の摂理はまるで私達人間のようだ。
この世に生まれた私達は、水たまりのような社会で生きてゆく。
時に泥にまみれ、流れに流されながらも高い豊かな心を目指して生きてゆく。
いつしか時が流れ大いなる母(自然)の元に還るまで。

しかし、水は私達自身ではない。
水は全てのものに命を与える。
許し合えるものにも許しあえないものにも。
命を与え続けることが[水のいのち]そのものであるかのように。


Chor Poissonsの[Poisson]は、フランス語で魚を意味します。
五線譜という川の中で生まれた私達の中の魚たちが、[音楽]という命を
表現します。各曲に込められた[いのち]の鼓動をお聴き下さい。

(幸宏&佳子)

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