216−2.ナショナリズム問題の解決について



オーストリアの民族主義をEUが制裁したが、この問題はどこでも
起こることであり、民族主義を後リ立てる政策は問題だが、その
民族主義が、行き過ぎない限り、ある程度は、容認せざるをおえ
ないのでしょう。
しかし、この民族主義が排他的になると、それに反発する諸国があ
り、その諸国が中心に制裁となる。このため、オーストリアは大き
なダメージを受けた。が、オーストリア自身も過度な移民排除政策
を取っていないことにより、その制裁はやり過ぎであったようだ。

 日本も、常に民族主義が国粋主義となるか、米国が監視している。
ある線を越えると、アラームが鳴る。日本は米国のその警告が鳴る
と、方向展開せざるを得ない。オーストリアと同じだ。
グローバル化社会になると、相互監視が厳しく、自由度が下がって
くる。NTTの接続料引き下げを米国から干渉されるなど。しかし、
日本もその中で生きるしかない。米国と同等、日本も、産業が優位
であるため、グローバルの方が断然、得だからである。

 もう1つ、民族主義のなさも問題である。そして、日本の主張は
必要である。他国の歴史的誤解は解くしかない。その良し悪しの区分
けは難しいが、日本と日本人(国内、海外)を保護することが日本
国家として重要だし、そのために国家があると政治家は感じて欲しい。

 しかし、日本国内が、国粋主義で他者の排他性を持つことはやめ
るべきだ。
 今後米国がどこまで、世界覇権を維持しているかは知らないが、
米国に覇権がある間は、このままグローバル化が促進するであろ
うから、その流れに従うことでしょう。日本の今やるべき方向は!!
グローバル化推進も、無条件導入ではなく、選択的導入であるが。
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06/19 14:46 振り上げたこぶしに苦慮 対オーストリア制裁でEU

 【フェイラ(ポルトガル)19日共同】極右連立政権のオースト
リアへの制裁をめぐり、欧州連合(EU)内に足並みの乱れが見え
始めた。オーストリアのEU離れを警戒する声もあり、「振り上げ
たこぶしをどう下ろすかに苦慮」(アンドルー・マクマラン英ダラ
ム大教授)している。                    
 EU首脳会議の開催に先立ち議長国ポルトガルは制裁緩和の意向
を表明したが、加盟国間の意思統一は図れず、結論は先送りになる
可能性が強い。                       
 EU十四カ国が二月に発動した制裁は二国間の外交制裁で、経済
制裁のような直接的影響はなく、「名目だけで実効性がない」(同
教授)との意見も多い。                   
 しかし、オーストリアにとっては「問題国」のらく印を押された
も同然。外交団のパーティーでも所在なげにたたずむオーストリア
の外交官が目立つ。                     
 オーストリア国内では、政権内からEU離脱を問う国民投票を求
める声も出るなどEU離れが表面化。あるEU加盟国の外交官は「
(制裁は)EU拡大に逆行するし、オーストリアを孤立させること
はむしろ危険」と指摘しながらも、「現実的判断をすべきだが、問
題はきっかけだ」と語る。                  
 ナチズムを擁護し外国人排斥を掲げる極右政党に対するフランス
やベルギー、英国の反発は依然根強い。一方で、選挙を経て成立し
た政権に対する制裁の是非も問われている。          
 マクマラン教授は「加盟国は、EUの外交政策が失敗だったとい
う印象を与えることなくこの問題を軟着陸させたい。監視委員会の
設置など一定の条件を付けて解除するしかないだろう」と予測して
いる。                           
(了)  000619 1446              

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