6436.米国は円キャリートレード巻戻しを心配に



月曜日有料版0章途中までをお送りします。 

米国の新FRB議長に、タカ派と見られたケビン・ウォーシュ氏が選ば
れた。ベッセント財務長官も「必ずしも利下げ求めず」という。
何が起こっているのかを検討しよう。    津田より

0.米国の状況と世界情勢
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先週、株価は200ドルの下落。新FRB議長にケビン・ウォーシュ氏が
選ばれ、利下げは行うが、量的緩和に反対で量的引締方向でFRBの
バランスシート縮小になると見られて、ゴールドなどが5500ドルか
ら5000ドル以下まで下落して、株価も180ドル程度下落し、ドル円も
152円台から154円台までドル高になっている。

ケビン・ハセット氏などのハト派が新FRB議長になると米ファンドは
思っていたポジションの変更を開始し始めている。通貨価値下落と
見て、ゴールドやシルバーにレバレッジを掛けて投資したが、それ
を早期に回収したことで、ゴールドとシルバーが暴落した。

米国債金利も長期が上昇し、短期は下降している。利下げを行うが
、FRBの国債の売却で短期債はFF金利に連動して下げ、長期債は売却
量増大で上げている。

ベッセント財務長官も「必ずしも利下げ求めず」という。とうとう
、円キャリートレードの巻き戻しの心配をしないといけなくなった
ようだ。

日本30年国債金利が4%近くになり、30年日本国債の入札が順調で、
生損保業界は、米国債から金利が米国債に遜色ない日本国債に移り
始めている。為替変動がないことで収益が安定していることも大き
い。

特に、高市首相の積極財政政策により、日本の長期国債は大幅な上
昇をしたことで、国債の格付けが高く、しかも金利が良い日本の長
期国債に世界の生損保業界が資金を回すことになりそうである。

しかも、為替介入により円高にシフトして、金利も高いので、円を
借りるメリットがなくなり、円を日本に戻す動きも出始めている。
円キャリートレードの巻き戻しであり、米国株式市場から日本の顧
客が米株を売り、米ファンドが円を返す必要から、米国資産を売る
動きになる危険性を、ベッセント財務長官は感じて、片山財務相に
協調的な為替介入を約束して、その代わりに金利上昇を押さえる政
策と米国債を売らないことを条件としたように感じる。

このため、選挙前には、高市首相は食料品の消費税率ゼロと言って
いたが、片山財務相とベッセント財務長官の会議後は、この話をし
なくなり、しかし、選挙に勝つために取り消しの話もしないように
している。

ベッセント財務長官は、円高になるのも円キャリートレードの巻き
戻しになる危険性から、「絶対に為替介入はしない」と述べている
。どちらにしても、円キャリートレード巻き戻しでの米株の暴落を
心配した日米での財政金融政策をとる必要になっている。

このため、3月に高市首相を呼び寄せて、日本の政策を調整すること
になる。勿論、財政均衡政策に戻すことになるが、高市首相は、日
本国内では責任ある財政政策と言い逃れるとは思う。

この状況で、今年最初の銀行破綻が起きた。シカゴの地銀Metropolitan
 Capital Bank & Trustが破綻し、預金保険公社FDICの予想損失は
2千万ドルと見積もられる。商業用不動産の値下がり、米国債の価
格下落の上に、景気後退も重なり、破綻する銀行が増える可能性が
ある。

以後は有料版を見てください。

0.米国の状況と世界情勢
1.日本の状況
2.ウクライナ戦争と世界情勢




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