月曜日有料版0章途中までをお送りします。 米国の新FRB議長に、タカ派と見られたケビン・ウォーシュ氏が選ば れた。ベッセント財務長官も「必ずしも利下げ求めず」という。 何が起こっているのかを検討しよう。 津田より 0.米国の状況と世界情勢 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 先週、株価は200ドルの下落。新FRB議長にケビン・ウォーシュ氏が 選ばれ、利下げは行うが、量的緩和に反対で量的引締方向でFRBの バランスシート縮小になると見られて、ゴールドなどが5500ドルか ら5000ドル以下まで下落して、株価も180ドル程度下落し、ドル円も 152円台から154円台までドル高になっている。 ケビン・ハセット氏などのハト派が新FRB議長になると米ファンドは 思っていたポジションの変更を開始し始めている。通貨価値下落と 見て、ゴールドやシルバーにレバレッジを掛けて投資したが、それ を早期に回収したことで、ゴールドとシルバーが暴落した。 米国債金利も長期が上昇し、短期は下降している。利下げを行うが 、FRBの国債の売却で短期債はFF金利に連動して下げ、長期債は売却 量増大で上げている。 ベッセント財務長官も「必ずしも利下げ求めず」という。とうとう 、円キャリートレードの巻き戻しの心配をしないといけなくなった ようだ。 日本30年国債金利が4%近くになり、30年日本国債の入札が順調で、 生損保業界は、米国債から金利が米国債に遜色ない日本国債に移り 始めている。為替変動がないことで収益が安定していることも大き い。 特に、高市首相の積極財政政策により、日本の長期国債は大幅な上 昇をしたことで、国債の格付けが高く、しかも金利が良い日本の長 期国債に世界の生損保業界が資金を回すことになりそうである。 しかも、為替介入により円高にシフトして、金利も高いので、円を 借りるメリットがなくなり、円を日本に戻す動きも出始めている。 円キャリートレードの巻き戻しであり、米国株式市場から日本の顧 客が米株を売り、米ファンドが円を返す必要から、米国資産を売る 動きになる危険性を、ベッセント財務長官は感じて、片山財務相に 協調的な為替介入を約束して、その代わりに金利上昇を押さえる政 策と米国債を売らないことを条件としたように感じる。 このため、選挙前には、高市首相は食料品の消費税率ゼロと言って いたが、片山財務相とベッセント財務長官の会議後は、この話をし なくなり、しかし、選挙に勝つために取り消しの話もしないように している。 ベッセント財務長官は、円高になるのも円キャリートレードの巻き 戻しになる危険性から、「絶対に為替介入はしない」と述べている 。どちらにしても、円キャリートレード巻き戻しでの米株の暴落を 心配した日米での財政金融政策をとる必要になっている。 このため、3月に高市首相を呼び寄せて、日本の政策を調整すること になる。勿論、財政均衡政策に戻すことになるが、高市首相は、日 本国内では責任ある財政政策と言い逃れるとは思う。 この状況で、今年最初の銀行破綻が起きた。シカゴの地銀Metropolitan Capital Bank & Trustが破綻し、預金保険公社FDICの予想損失は 2千万ドルと見積もられる。商業用不動産の値下がり、米国債の価 格下落の上に、景気後退も重なり、破綻する銀行が増える可能性が ある。 以後は有料版を見てください。 0.米国の状況と世界情勢 1.日本の状況 2.ウクライナ戦争と世界情勢