6428.利上げでも円安で財政破綻の不安に



月曜日有料版1章途中までをお送りします。 

日銀が利上げしたにもかかわらず、円安が進んでいる。財政出動は
2026年度予算でも続き、日銀は10年国債の買い入れをするという。
このため、円安が止まらない。今後を検討をしよう。
                         津田より

1.日本の状況
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先週、株価は1330円の下落。19日の日銀会合で0.25%の利上げで、
FF金利は0.75%で1995年以来の金利になる。しかし、ドル円は、円安
となり157円台になった。植田日銀総裁の記者会見で、すぐ次の利上
げがないと見られたことが原因のようである。また、片山財務相の
口先介入「過度な動きには適切に対応」と言ったが市場は反応せず
だ。

消費者物価は3.0%上昇しているが、FF金利は0.75%であり、実質マイ
ナス金利であり、日米金利差が実質金利で見ると縮小していないか
らだ。

それと、大幅な減税などで2026年度予算も財政拡張の予算と見える
ので、国債発行が増えて、長期金利の上昇が起きると見られ、10年
国債金利は2.02%に上昇した。円安、債券安で株高となっている。

1ドル160円に向けて、円安が進行しそうな状況があるが、それでも
日銀は次の利上げを当分しないのであろうか。片山財務相は、為替
介入を示唆するが、この状況では実際の介入でも短期の効果しかな
い。

その上、ベッセント財務長官は中立金利まで日銀が利上げしてから
の為替介入しか認めないという。介入の日米の調整はできていない。

日本は金利上昇を容認するか、円安を容認するかの選択になってい
る。金利が上昇すると、利払い費が上昇して、予算上での国債費が
上昇して、雪だるま式に膨張する危険があり、最後には財政破綻に
なる。

このため、金利上昇を押さえるために、日銀が国債を買い入れると
円の通貨量が増えて、円安になり、160円以上の円安の可能性も出て
来る。その時の日経平均株価は10万円にもなる可能性がある。

しかし、円安回避の唯一良い点は、投機筋の円買いポジション処分
の円売りはほぼ一巡したことであろう。ということで、紆余曲折し
て、円安に向かうのであろう。

そして、現預金が18年ぶりで50%割れになっているというが、個人の
金融資産は2280兆円に膨張している。株資産は19.3%増に対して、現
預金は、0.5%増であり、インフレに負けている。

どこかで、財政均衡化をして円安を止めないと、インフレで所得格
差が拡大することになる。

178万円に課税限度額を引き上げたが、この恩恵を受けるのは年収
665万円までの全体の80%の人たちまでである。20%の人たちは大企業
社員と経営者、投資家である。法人税の引き上げや金融所得課税も
強化するという。難しい局面になっている。

この状況で、三木谷さんは、「このままでは、富裕層やベンチャー
は海外に出る、外国人労働者は不足、不動産は下る、円安は止まら
ず日本人、日本はますます貧乏になる。」と言っている。

減税を行うことで、国民世論を自民党優位にする為であるとみるが
、早く衆議院解散をして、自民党が過半数を確保して、財政均衡化
に舵を切らないと、インフレが加速化して、多くの国民が貧困化す
ることになる。

以後は有料版を見てください。

0.米国の状況と世界情勢
1.日本の状況
2.ウクライナ戦争と世界情勢


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