6417.日本人の性格を作ってきた歴史



月曜日有料版1章途中までをお送りします。 

日本人の価値観は、重層的な文明を取り込んだことで、できたので
歴史を見ないとわからない。それを解説しよう。  津田より

1.日本の状況
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・日本人の性格を作ってきた歴史
日本人は他の優れた文化や文明を取り込んできたことで、多層の構
造になっている。このため、多くの文化を調べないと、日本人の性
格や価値観が説明できないようである。

縄文時代の血が10%程度、今の日本人は持っているので、縄文人の文
化が遺伝的にも伝えられている。その一番大きいのが、自然のすべ
てに神が宿っていると考えることであり、人間は助け合って生きて
いくことが重要だということである。

次に多いのは弥生人の血であり、30%程度であり、農耕文化で、皆で
助け合って生きていくことや、まじめに働くことが必要であるとい
う認識である。

そして、次の古墳時代の血であり、論理性のある仏教を持ってきた
。弥生人と古墳人は、別の人種であることも、分かっている。最後
に日本に押しかけてきた人たちで、朝鮮から来たが、基はいろいろ
な地域から来たようようである。

基本的には、現代日本人は、この3つの混血である。という人種的
な違いで、3つの文化が混在した。

宗教的には、古神道、儒教、仏教と禅と明治以後のキリスト教であ
り、古神道は自然崇拝、儒教は先祖崇拝、仏教は日本で単純化して
本覚思想で人間は神の性格を持つとしたことで、念仏やお題目を唱
える他力本願、これに対して禅は無の境地にして自力本願という考
え方で悟りを開くとした。キリスト教は論理思考を入れている。

そして、中国から論語が入り、中国思想も江戸時代から戦前までは
、盛んに日本の知識人が取り入れている。明治期からは体系的な科
学技術、心理学などが入り、中国思想を排除している。中国では、
元や明時代、文化大革命などで、古来の思想を放棄して、中国思想
は、日本や台湾などでしか存在しない。

現在、明治期以降の欧米思想が限界を迎えて、もう一度、日本文明
の過去を振り返った方が良い状況になっている。中国も共産主義と
中華思想に染まり、古来の中国思想を失っていることで、礼節のな
い国民になっている。

見直しのポイントは、
1つには自然との共生で、自然のすべてに神が宿るという考え方を
復活することであり、国間の紛争を失くすために、他者を考慮する
という考え方を取り戻すことであり、人間はその根本で繋がってい
るという華厳の教えを取り戻し、人間は神の分身であるという本覚
思想を取り戻すことだとみる。

以後は有料版を見てください。

0.米国の状況
1.日本の状況
2.ウクライナ戦争の動向と世界情勢



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