6393.米国と日本の債務危機



月曜日有料版0章途中までをお送りします。

米国は、中国との関税交渉を開始して、過大な関税を引き下げた。
これにより株価は、大幅な上昇になっているが、日米の国債金利が
上昇している。その状況と今後を検討したい。   津田より

0.米国と世界の状況
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NYダウは、コロナで2020年3月23日に18,591ドルまで急落したが、
2024年12月4日45,014ドルの史上最高値更新、2025年5月9日は41,249
ドルで、12日は1160ドル高の42,410ドル、13日は269ドル安の42,140
ドル、14日は89ドル安の42,051ドル、15日は271ドル高の42,322ドル
、16日は331ドル高の42,654ドル。

先週、株価は1400ドルの上昇。14日に米中の関税交渉で、関税がお
互い115%引き下げて、対中関税を30%、対米関税を10%にするとなり
、協議開始も決まり、想定した景気後退が緩和したとなり、1000ド
ル以上の上げになった。もう1つ、当初考えられていた経済の落ち
込みがなく、米経済指標は予想より良い方向になっている。

米中協議であるが、協議を行うために90日間24%分の関税を停止して
、フェンタニル違法輸入分20%と相互関税10%で、米国は30%で、中国
は10%になっている。しかし、協議開始の段階であり、何も決まって
いない。

トランプ氏の無理やり上げた分を引き下げただけとも見える。「デ
ィール」が機能していない。中国の譲歩もない。

中国の雑貨がないと、安価な商品がなくなるので、トランプ氏は焦
っていたようであり、中国の待ちの姿勢が効いているようである。

このため、ウォルマートは7月には大幅な値上げを発表したが、トラ
ンプ氏は、ウォルマートに「関税を理由にして値上げするな!」と
警告した。ウォルマートは、中国から商品を仕入れられなくなり、
代替輸入先を探す必要になる。それまでは、商品が少なくなる。

しかし、中国の対米交渉術が、インドなどに影響しているようであ
り、交渉が失敗したら、報復関税を掛けるとも言い始めた。

日本も早期に交渉をまとめる方向から、じっくり交渉をする方向に
シフトした可能性がある。

このような状況から、トランプ氏は、数週間以内に多くの貿易相手
国へ関税率を通知するとした。その理由として、マンパワー不足で
約150カ国と交渉は不可能であることだが、関税率の「不服申し立て
は可能」だという。

以後は有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1.日本の状況
2.ウクライナ戦争推移とその他地域の情勢


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