3675.輸出競争力強化は弊害そのもの



輸出競争力強化は弊害そのもの、円高が加速する。輸出は控えるの
が筋 

輸出超過大国の日本では輸出増はさらなる円高となり日本経済に大
きなマイナスとなる。 
輸出競争力は円安になれば自ずと強化する。円高でも輸出超過、
したがって日本の輸出競争力は世界一と言える。 
輸出競争力強化のために法人税率を下げる必要があると、これは
全くの逆でむしろ上げるべきだ(日本の法人税率は米国より低い) 

▼次も新しい視点で考えて見て下さい 
輸出で雇用増は期待出来ない、円高の日本では輸出はむしろ弊害 
輸出額と輸入額との差は対GDP比0.6%(09年)と少ない、
この0.6%が雇用増になっていると考えて良いのです。 
しかるにこの0.6%のために輸出業界のみでなく国内向け業界
それに観光業界など全てが被害を受けている、賃金も引き下げざる
を得ないのです。 
したがって0.6%をマイナスにすべきで、マイナスになれば円安に
なり、内需拡大につながりはるかに日本には得策なのです 
このために人件費引き下げてまで輸出している企業は海外に移転す
べきで、移転先で外貨を稼いで頂きたい、 
国は移転を積極的に支援すべきです。 

▼参考 
ドイツの輸出超過額は可成り多い、日本では円高になり不可能と思う、 
だがユーロにも問題もある 
為替レートのヒードバックがないので、国家間の経済格差が拡大す
るのは明ですね。 
(国内でも同じで単一通貨だから経済格差が拡大、小国が有利なの
はこの点だと思う) 
09年輸出入 
純輸出/GDP  日本0.7% 、ドイツ7.9% 
http://fxdondon.iza.ne.jp/blog/entry/1551323/ 

環境太郎
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(Fのコメント)
輸出産業は、徐々に衰退している。iPadの電子部品は韓国・台
湾製で、日本製はない。AVの日本から輸出はできなくなっている。

日本メーカ品でもインドネシア、マレーシア製のAVが多い。
自動車も海外生産が徐々に増えている。このため、雇用が減らされ
て、マツダ工場の殺人事件が起きるのだ。雇用喪失という事態に、
日本はある。次の大量雇用が出来る産業を探す必要にある。

そうしないと、若年層の就職機会がなくなり、役に立たない人間が
あふれかえることになる。

このため、日本の今後は、観光業や介護などで低付加価値の大量雇
用を作り、海外展開した企業の雇用と日本還流の資金で研究開発や
母工場、研修所などを運営して高付加価値性を維持するしかない。

日本の工場での雇用はなくなっている。現時点、自動車産業の部品
が輸出されているので、少し持ち直したが、海外生産に切り替える
中小企業も増えることになる。


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