月曜日有料版0章途中までをお送りします。 米国は、中国との関税交渉を開始して、過大な関税を引き下げた。 これにより株価は、大幅な上昇になっているが、日米の国債金利が 上昇している。その状況と今後を検討したい。 津田より 0.米国と世界の状況 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− NYダウは、コロナで2020年3月23日に18,591ドルまで急落したが、 2024年12月4日45,014ドルの史上最高値更新、2025年5月9日は41,249 ドルで、12日は1160ドル高の42,410ドル、13日は269ドル安の42,140 ドル、14日は89ドル安の42,051ドル、15日は271ドル高の42,322ドル 、16日は331ドル高の42,654ドル。 先週、株価は1400ドルの上昇。14日に米中の関税交渉で、関税がお 互い115%引き下げて、対中関税を30%、対米関税を10%にするとなり 、協議開始も決まり、想定した景気後退が緩和したとなり、1000ド ル以上の上げになった。もう1つ、当初考えられていた経済の落ち 込みがなく、米経済指標は予想より良い方向になっている。 米中協議であるが、協議を行うために90日間24%分の関税を停止して 、フェンタニル違法輸入分20%と相互関税10%で、米国は30%で、中国 は10%になっている。しかし、協議開始の段階であり、何も決まって いない。 トランプ氏の無理やり上げた分を引き下げただけとも見える。「デ ィール」が機能していない。中国の譲歩もない。 中国の雑貨がないと、安価な商品がなくなるので、トランプ氏は焦 っていたようであり、中国の待ちの姿勢が効いているようである。 このため、ウォルマートは7月には大幅な値上げを発表したが、トラ ンプ氏は、ウォルマートに「関税を理由にして値上げするな!」と 警告した。ウォルマートは、中国から商品を仕入れられなくなり、 代替輸入先を探す必要になる。それまでは、商品が少なくなる。 しかし、中国の対米交渉術が、インドなどに影響しているようであ り、交渉が失敗したら、報復関税を掛けるとも言い始めた。 日本も早期に交渉をまとめる方向から、じっくり交渉をする方向に シフトした可能性がある。 このような状況から、トランプ氏は、数週間以内に多くの貿易相手 国へ関税率を通知するとした。その理由として、マンパワー不足で 約150カ国と交渉は不可能であることだが、関税率の「不服申し立て は可能」だという。 以後は有料版を見てください。 0.米国と世界の状況 1.日本の状況 2.ウクライナ戦争推移とその他地域の情勢