会津若松,1泊2日の旅行記

2005年9月3日(土)〜4日(日)に,会津若松に行ってきました。土砂降りの雨や体調不良などのため,当初思っていたよりも縮小した感じの旅行になりました。4日(日)の夜は東京で大雨。本降りになる直前に自宅に帰ってきたのはラッキーでした。

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1日目 9月3日(土)

新幹線時刻掲示 快速電車 会津若松駅
9月3日(土),7時40分ごろに自宅を出発し,9時2分大宮発の新幹線(やまびこ105号)で,まず郡山に向かいました。新幹線は2階建てで,その1階部分に乗車。景色はほとんど見えないので,郡山まで寝てました。 郡山には9時58分に到着。郡山からは特急「あいづ」も接続(10時8分)していたのですが,それには乗らず快速で会津若松に向かいました。
快速は10時10分発のはずだったんですが,なぜか17分発に変更になっていた。特急も快速も,乗っている時間はほぼ同じくらい。写真は乗車した快速の車両で,会津若松駅に到着後に撮影したものです。
郡山からおよそ1時間で会津若松に到着。
駅前のベンチに座り,いくつかピックアップしてあったホテルに電話しました。最初に電話したのは,ホテルニューパレス。ネットでそこそこ評判が良さそうなのでピックアップしたもの。電話してみると宿泊OKとのことなので決めました。
まずはホテルの方向に,ふらふらと歩いて行くことに。暑かった……。

キカイダー 小野寺漆器店 青春通り入り口
駅から「町方蔵しっく通り(大町通り)」を南へ歩いていくと,キカイダーを発見。なぜこんなものがこんなところに? 通り沿いには,写真のような「歴史的景観指定建造物」もいくつかありました。 まっすぐ歩いていくと,通りはやがて「野口英世青春通り」と名を変えます。

ホテルニューパレス 野口英世像 鶴ヶ城入り口のラブホ
宿泊先のホテルニューパレスは,その野口英世青春通りにありました。チェックイン(14時)には早すぎたし,荷物を預けるにも荷物を分割することができなかったので,重い荷物を抱えたまま鶴ヶ城に向かうことにしました。 ホテルの向かいには「野口英世青春広場」があり,そこには野口英世の像がありました。
この段階では,鶴ヶ城に行ったあと昼食をとり,ホテルにチェックイン後に白虎隊の墓,その後街中を歩いて夕食後にライトアップの撮影,とぼんやり考えていました。
鶴ヶ城の入り口のすぐそばにありました。たぶんラブホテルです。なんでこんなものがこんなところに……。真昼間にもかかわらず,駐車スペースには車が数台。

突然の雷雨 鶴ヶ城天守閣 天守閣より
鶴ヶ城に到着し,休憩所で座って昼食をどこで食べようかと調べていたところ,急に雨が降り出しました。しかも雷雨。曇りときどき雨の予報だったんですが,雷雨になるとは思ってなかった。腹も減ってきたので,仕方なく休憩所で焼きそばを食べてしまいました。しかしこの雨はまだ序の口でした。 雨があがったので,天守閣に向かい,本丸周辺を1周しながら天守閣を撮影。 その後,天守閣に上りました。写真は市内の中心街方向を撮ったものです。

麟閣 シルクロード文明館 ホテルの部屋
天守閣の近くにある茶室「麟閣」。千利休の子が建てたといわれているそうです。
麟閣を一回りしたところ,すでに午後2時をまわっていたので,チェックインのためにホテルに向かうことにしました。鶴ヶ城からホテルまでは歩いて10〜15分ほどの距離でした。
写真は鶴ヶ城入り口近くにある「シルクロード文明館」。この写真を撮って1〜2分後,突然とんでもない土砂降りの雷雨になりました。急いで近くの軒先に。そこは「会津葵」という菓子屋さんでした。しばらく軒先で雨宿りをしていると,店の人が中に入ったら? といってくれたので,お言葉に甘えることに。
しばらくすると小降りになってきましたが,傘を持っていなかったのでまだ動けません。そしたら店の方が,ホテルの近くまで行く用があるので,近くまででよければ乗せていってあげるといってくれました。感謝感謝です。
結局,身動きが取れなかった時間は,1時間弱くらいでしょうか。アーケードのある商店街のところまで車で送ってもらい,ビニール傘を購入してホテルに向かいました。
写真は宿泊した部屋。ホテルは施設,フロント等,まあこんなものかなという感じ。ネット上で見た評判ほどのものではないと思う。ドライヤーはあるけどヘアブラシがないのは不可解でした。あと部屋に冷蔵庫もなかった。

動く坂道 白虎隊の墓 白虎隊自刃の地
ホテルで少し休憩したあと,白虎隊の墓がある飯盛山に行くことに。ふつうは歩いて行く距離ではないけど,歩いていきました。知らない土地で歩くのが結構好きなんです。
白虎隊の墓への入り口からは,結構きつい階段を上っていきます。階段の横には写真のような「動く坂道」もありました。行った時刻にはすでに営業終了してましたが,まあ健康な人なら,それを利用するほどの距離ではないと思います。
飯盛山中腹にある白虎隊の墓。19の墓碑が並んでいます。この地に逃れてきた隊士は20人,そのうち唯一の生存者,飯沼貞吉をのぞく19人の墓です。
ちなみにこの「飯盛山」は「いいもりやま」と読みます。
白虎隊の墓のそばに白虎隊の自刃の地があります。そこには鶴ヶ城方面を見ている像がありました。

自刃の地からの風景 自刃の地からの鶴ヶ城 飯沼貞吉墓
自刃の地からは鶴ヶ城方面が良く見えました。ただし天守閣はそれほど大きくみえるわけではなく,これなら周囲が燃えているときに城が落ちたのではないかと誤解することもあるなあと思いました。 天守閣のあたりをトリミングしてみました。ポールが天守閣に思いっきり重なっていて邪魔です(目印にはなるけど)。何のポールなんでしょうか。 白虎隊で唯一,命をとりとめた飯沼貞吉の墓。彼により,白虎隊のことが後の世に伝えられることになりました。昭和6(1931)年まで存命,ここには遺骨の一部が納められているそうです。

洞門 まちなか周遊バス 鶴ヶ城ライトアップ
白虎隊士は,この穴を通って,別の場所から逃れてきたそうです。
麓にある白虎隊記念館とかも入って見たかったんですが,すでに閉館時刻を過ぎていたため見られず……。
飯盛山からホテルまでは,街中を周遊しているバスで戻ることにしました。30分ごとに運行しているので,うまく利用すると結構便利かもしれません。僕が乗ったのはこのときだけでしたけど。写真は翌日に別の場所で撮ったもの。 9月いっぱい,20数か所でライトアップをやっているとのことで,夜はライトアップを撮りにいくことにしました。しかし居酒屋で夕食をとり店を出てみると,また雨が(ToT)。
やむことを期待しつつ,鶴ヶ城まで行きました。15分ほど待っていたんですが,やみそうもないのでホテルに戻ることに。
撮った夜景は結局,天守閣の2カットのみ……。

2日目 9月4日(日)

福西本店

二日目の日曜日,前日は結局,街中をまわることができなかったので,「歴史的景観指定建造物」をめぐりながら街中を散策することに。写真は福西本店です。午後からは,「大内宿」と「塔のへつり」に行こうかなぁと何となく考えている状態でした。

このページでは,街中で目に付いたものをいくつかを紹介します。歴史的な建造物の写真についてはこちらをご覧ください。


街角の店先 七日町駅 斉藤一の墓
街角でみた雑貨屋(かな?)さんの店先です。何となく懐かしい感じが,市内のあちらこちらにありました。 JR只見線で,会津若松の隣駅の七日町駅。無人駅ですが,内部はカフェになっているそうです。 新撰組三番隊組長,斎藤一の墓。七日町駅近くの阿弥陀寺内にあります。
2004年の大河ドラマの影響もあるかと思うんですが,いろんなところ(土産とか)で新撰組が表に出てきていました。

スナックジャイアンツ あいづっこ宣言 野口英世のたれ幕
視聴率は低迷してますが,こちらの店はどうなんでしょう? 何か所かで,このような看板をみました。市のHPによると「本市に脈々と受け継がれてきた青少年育成への熱い思いを、会津の伝統的な規範意識を踏まえ、取りまとめたもの」とのことです。 白虎隊を含む旧会津藩,新撰組,そしてこの野口英世が,会津の大きな観光資源になっているようでした。

鶴ヶ城 西郷邸址 会津若松駅
街中を散策したあと,ちょっと時間があったので,鶴ヶ城で時間をつぶしました。 会津藩家老,西郷頼母の邸跡の碑。鶴ヶ城の近くにあります。
この後,ホテルに預けてあった荷物を受け取り,塔のへつりに向かうため駅へ。
天気予報では午後からまた雨だということもあり,また体調も今ひとつだったので,大内宿へ行くのはやめて塔のへつりだけにしました。駅構内で昼食をとり,12時43分の電車で塔のへつりへ。

塔のへつり

塔のへつりでは,時間が余ったら川原でのんびりできないかなあと思いつつ行ったんですけどね。のんびりできる川原はないんですね。

思っていたほど広くはありませんでした。観光バスが何台も来るし,しかも酔っ払いのおやじはたくさんいるしで,とてものんびりできるようなところではありませんでした。

景観に関しては,すごいことはすごいと思います。自然の力も感じることができます。でも,僕には今ひとつ,おーっすげぇー,という感じはありませんでしたね。

近くに行ったなら,一度くらいはみておくのもいいかなという気はしますが。まあこの辺の感じ方は人それぞれだと思うので……。


塔のへつりの橋 塔のへつりの断崖 塔のへつり 狭い通路
川にかかる橋は,結構揺れて怖かったです。どこにでもいますけど,わざと揺らしている奴とかもいたし。 1か所,上に上って行って下を見下ろせる場所がありました。怖くて端まで行けず,高いところが嫌いだというのを再認識(^^;)。 通路は狭く,水に濡れていました。老人や酔っ払いは行かないように,みたいな注意書きはありましたが,酔っ払いのおやじはたくさんいましたね。右手に一眼,左手に傘を持ちつつ行くには,ちょっと怖かった。

塔のへつり駅周辺 塔のへつり駅待合室 会津鉄道
車で行く人が多いようで,駅周辺は非常に静かな雰囲気でした。川原よりもこちらの方が,何となくのんびりできたような……。 こちらは駅の待合室。当然のことながら無人駅でした。 当初は塔のへつりから会津鉄道で南下して東武線に乗り換え,北千住〜日暮里経由で帰ってこようと思っていました。しかしやはり体調面の不安から,14時42分発の電車で会津若松方面に帰ることに(こっちの方が早く東京に帰りつけるので)。

塔のへつり〜大宮

最後の写真がこんなのというのも何なのですが。

塔のへつり駅で乗車するとき,外からボタンを押さないとドアが開きませんでした。中からボタンというのは経験ありますが,外からボタンというのは初めてだったのでちょっと戸惑いましたね。

会津若松から塔のへつりに行くときは快速だったんですが,帰りは各駅停車でした。しかも会津若松から郡山も各駅停車で,そのうえ新幹線も各駅停車でした(^^;)。

自宅の最寄駅に到着したときは曇り空だったんですが,自宅まで歩いている途中で雨が降り出しました。その後,しだいに雨脚が強くなり雷を伴う土砂降り。体調良ければ深夜に帰宅予定だったので,その意味ではラッキーでしたね。


番外編

赤べこ

今回の旅行では,雨と体調の関係で,どうも今ひとつな印象で終わってしまいました。ちょっと残念。街中を歩けたのは良かったんですけど,資料館のようなところは,鶴ヶ城天守閣内部くらいしか入りませんでした。時間があれば武家屋敷とか藩校とかにも足をのばそうかと思っていたんですけど,無理でしたね。雨が不安でレンタサイクルも利用しなかったし。

機会があれば,周辺の喜多方とかも絡めて,もう一度くらい行ってみようかなとも思いますが,とりあえず一度行ったし,ほかを押しのけて行くかというとちょっと微妙かな。

自宅を出てから帰宅まで,約36時間の旅でした。


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