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B&Bについて
このサイトの旅行記には、 「B&B」 ということばが頻繁に登場します。
ご存知の方も多いと思いますが、そうでない方も結構いらっしゃると思うので、一応説明させて頂きます
(ここでの解説は簡単に知って頂くための説明であって、厳密な正しい定義の説明ではないので、ご了承ください)。
■B&Bって?
ひとことで言うと 「B&B」 は、「個人経営の宿屋の一種」 です。
アイルランドの観光地近くの街には、いっぱいあります。
そのほとんどは、その家の人が自宅のあまり部屋を改造して、旅人の宿として提供しているサービスです。
その外見の多くは "フツーのおうち" です。
あえて誤解を恐れずに言ってしまえば、「アイルランド風(?)民宿」 でしょうか。
「B&B」とは 「ベッドと朝食 Bed&Breakfast」 の略。
その名の通り、旅人は代金を払うことによって
一泊の宿と朝食のサービスを受けることができます。
この "朝食" っていうのがミソです。
夕食は外出してレストランなんかで楽しめますが、
朝から外出するのはおっくうですよね。
B&Bでは、 「アイルランド風(伝統的)朝定食 Irish (traditional) Breakfast」 が出ます。
これが、毎日たべても飽きない!!
しかも作ってくれるのは、B&Bのおかみさん・・・つまり普通の主婦の方です。
毎日が "アイルランドのおふくろの味" なのです。
ただし現地の方が普段食べる朝食は、
「アイルランド風朝定」ではなく、
トーストとコーヒーか紅茶だけ・・・だったりしますが(笑)。
やっぱり観光客相手のサービスなのかな?
■値段について
さて気になるお値段の方ですが、平均して一泊ひとりあたり・・・
15〜20ポンド(日本円で3000円くらい )
首都ダブリンなどでは1000円〜2000円程度高くなります。
これは、2人部屋でのひとりあたりの値段ですので、
1人旅で利用する場合は、もう少し割高になるのかも。
それにしても安いですよね。
値段が安いから、サービスもそれなり・・・なんてことはありません。
もちろん宿によって差はあるでしょうが、だいたいは部屋はキレイだし、十分に満足行くサービスを受けられるでしょう。
安目のホテルなんかより安いし、(おかみさんの人柄次第でしょうが)いろいろ親切にしてくれます。
歯ブラシ・髭剃りはありませんが、タオル等は用意されてあります。
アイルランド在住のMooseさん曰く
「自分の家だから、ちゃんとキレイにしてるんだろうね」とのご意見。ナルホドです。
■B&Bの選び方
数あるB&Bには、もちろん 「ハズレ」 もあります。
確実なB&B選びの方法をまとめてみました。
「品質保証マーク」 を確認する
「シャムロック(緑の三つ葉草)」 マークや
「AA」 マークが玄関や看板についているB&Bは、一定以上の水準を保っているようです。
詳しくはわかりませんが、これらは抜き打ち的な厳しい審査の末、もらうことができる 「品質保証マーク」 みたいなものです。
見た目で選ぶ
外観や庭がキレイで 「ここに泊まりたいっ!!」
って思えた家があったら、それがよいでしょう。
「クチコミ」 を利用する
信用できるお友達の教えてくれた宿だったら間違いなし。
堂々と看板を掲げずにひっそり営業している、"つう" な宿もあるかも。
またこれは一度あったことですが、
気に入ったB&Bに他の町のB&Bの名刺(お友達の家らしい)が置いてあったので、
後日名刺を頼りにたずねてみたら、やはり 「アタリ」 でした。
ガイドブックを利用する
あんまり変な宿は載ってないハズ。
日本で手に入るガイドブックもよいですが、
現地の旅行者案内所(ツーリスト・オフィス)の売店なんかで、
たくさんのB&Bが乗ったカタログ的本が入手できます。
でも、ガイドブックを開くよりも実際に歩いて探したほうが早い場合もあり。
「ハズレ」でも、そこに面白味を見つける
トホホな宿も、それはそれで個性。
「こんなB&Bもあるんだな〜」 と、その違いを楽しみましょう。
せっかくの旅行です、なんとか楽しむべし。
■予約なしでのB&Bの泊まり方
予約無しでその日の宿を見つけるのも、B&B旅行の醍醐味です。
泊まってみたい宿が見つかったら・・・
1.呼び出しベルを押す
どんな人が出てくるか? どきどきの瞬間です。
2.『泊まりたい』 と告げる
まず、第一声です。これさえ言えればあとは、勢いでノリ切れます。
いいのかどうかは別として、僕が使っていた構文を紹介すると・・・
「Hello, I (We) would like to stay One night.」 (一晩泊りたいんですが。)、 または
「Hello. I am (We are) looking for Bed and Breakfast...」 (B&Bを探してるんだけど...)
3.人数、何泊等、希望を伝える
シングルか? ツインか? ダブルか?、何泊したいのかを伝えます。
バス・トイレが他の客と共同のB&Bもありますので、嫌な場合は
「エン・スイート?」と確認しましょう。
「エン・スイート・ルーム」というのが、バスルーム付きの部屋です。
4.料金、部屋を確認する
部屋が開いていたら、
「OK、部屋を見てください」と案内されます。
部屋とバスルーム(トイレ)も確認しましょう。
よかったら、「OK」 とその旨伝えます。
部屋がなかったら別をあたりましょう。
5.朝食を確認する
『朝食はどうするか?』 と聞かれるので、
とりあえず 「アイリッシュ、ブレックファスト、OK」 と言っときましょう(笑)。
あと、時刻も確認されます。
時間帯の範囲は、朝8時(あるいは8時半)〜10時がほとんど。
6.支払い
料金は "最初に払う" 場合と "チェックアウト時に払う" 場合があります。
正しいかどうかは謎ですが、
財布を出しながら 「Now pay? or...」
・・・これで通じてました(^^;;
7.鍵を受け取る
部屋の鍵を受け取ります。
ほとんどのB&Bの場合、その家の鍵も一緒に付いてます。
さっき初めて会った旅人に・・・これって結構ビックリですよね。
この辺にもアイルランドの治安の良さが現れてるのでしょうか?
で、あとは外出でもなんでもご自由にどうぞ、朝食のときにお会いしましょう・・・って感じ。
この必要以上に客に干渉しない雰囲気も気楽であります。
・・・と、こんな感じでしょうか。
■別の呼び名
看板などでは 「B&B」 ではなく 「ゲスト・ハウス」 と謳っているものもあります。
あんまり厳密な違いはよくわかりません。
聞いた話だと、客室数がやや多いものを 「ゲスト・ハウス」 と呼ぶそうです。
いずれにせよサービスの内容は一緒だと思います。
B&Bの具体的な雰囲気は、今後このサイトに掲載する予定の旅行記をご参照ください(笑)。
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Written by. Akibon
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