もともと、波留子はそんなに赤ちゃんが得意ではありませんでした。
「かわいー」とは思うものの、
「泣かれたらどーしよー、こわいよー」というのが先に立って、
ちょっとひいてしまっていたのかもしれません。
6月に流産を経験したのを期に、なんだか積極的に(?)
赤ちゃん好き好き〜になってしまいました。
道を歩いていても、遠くから赤ちゃんが気になるし、
笑いかけてしまいます。
なつこい子で、笑い返してくれたり、手を振ってくれたりすると
すごく嬉しくなります。
ちゃんと世話をしたことはないし、やっぱり泣かれると困るけど、
ぼちぼち経験値を積みつつ、ちびびが戻ってくるのを待とうと思ってます。

今回の経験で、学んだこと、教えられたことを
まとめたいと思います。

cross12.gif (877 バイト)特殊なことではない
全出産の、10%〜15%くらいは、なんらかのトラブルにあう、というのは知識として知っていましたが、「流産した」と言うと、予想以上に沢山の人が、「じつは、自分の上に兄(姉)がいるはずだった(下も同じ)。」とか、「昔、自分も流産した。」などと、話してくれました。
そして、その後にちゃんと出産した、という話を付け加えてくれたので、私も大丈夫だ、と慰められました。
同時に、何年、何十年たっても、忘れられないことなんだな、ともしみじみ思いました。私も忘れられないと思います。

cross12.gif (877 バイト)普段の健康とはあんまり関係がない?
波留子は、大病1つしたことがない、全くの健康体です。
妊娠中、いろいろとトラブルもありましたが、結局は、「自分は絶対大丈夫」だとタカをくくっていたのかもしれません。
普段、病気がちの友達、体が弱い友達が、立派に出産し、たくましいお母さんになったのを身近でみました。普段の健康とはあまり関係ないのかもしれません。

cross12.gif (877 バイト)胎児の供養に決まった形はない
これは、ちびびの供養のお手伝いをして下さった、業者の方に聞いたことです。
いわば、これは最大級の不幸。これにつけこまれて、例えば高価な壺とか、法要とか、お祓いとか(よく知らないけど)そういうのに大金をつぎ込んでしまう人もいるのでは。
それで気が済めば、もちろんいいとは思いますが、私はそんなのに足下を掬われたくないと思っています。
波留子とあきぼんは、静かなところに置いて、ミルクをあげて、あれば花を飾り、寂しくないようぬいぐるみを並べ、話しかけてあげてます。
折りを見て、あきぼんの実家にある、お墓に入れてあげようと思っています。いずれは私たちもそこに入るんですし。

cross12.gif (877 バイト)誰のせいでもない
流産の後、くりかえし聞いたことば。落ち着いて、本当にそう思えるようになりました。
ただ、同じ経験をした人に、心ない言葉を投げかけるひともいるのだそう。
幸い、波留子の周りにはいませんけどね・・・。


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