奈落の帝王
感想など(ネタバレ有り)

難しいゲームだったが、エンディングまで行ったとたんにそれまでの苦労は吹き飛んだ。

伏線(と思ったことがら)が謎のまま終わったりすることが、妙な余韻として残って良い。 焼死した小姓とか、フォーガ寺院の僧侶たちと金の拳とか、呪われた(?)村とか、自分そっくりの仮面とか、謎かけ盗賊の行動とか、謎のマークロンたちとか、 ・・・いろいろ推測して楽しむこともできるが、まぁ、自らが「奈落の帝王」となった今では、些細でどうでもよいことではある。

■しっくりこないポイント何点か
ラメデスの犬死に ・・・自滅せんでも、 生き残って他にやることがあったんじゃぁないの?
ランゴールの運命
選択肢に出てきたからとりあえず使ってみたものの、 このアイテムの使用方法については、全然聞いてなかったんで、わけのわからないまま話が進行してしまい、取り残されてる気がした。 もう少しハッキリした手がかりを与えてくれてもいいんじゃ?と思った(以下の2つについても同様)。
真犯人の証拠
V-Boostさん も指摘されているが、沈黙のシージュを犯人と決めけることのできる理由がない気がする。
帝王のスープを飲もうとする必然性
金粉拾いの歌「金のスープが帝王をつくる」を聞いても、 まさか自分が飲もうとは、夢にも思わなかったぞ。

話は変わって・・・なぜ、シージュは「匂い袋」をくれたんだろう? これはバイソスと戦うためには必要なアイテムだ。 実はカラメールを一人占めするために、バイソスを倒してほしかったとか?

■ヒーロー漫画でもおなじみのワクワク要素(?)
・剣の師匠の登場と、奥義の取得 > るろうに剣心(^^;
・強さを極めて異世界の王になる >幽遊白書(^^;
・収まりがつかなくなって宇宙進出 > ドラゴンボール(^^;
・2度に渡るボスキャラとの戦いも、なかなかおいしいパターン。
そういえば特撮ヒーローの世界では、必ず番組の前半と後半、2回の戦闘が発生するという法則があった。 その上、本作品でのラストバトルはウルトラマンになれる。

■場面の変化
馬に乗って町や村を探索
疾走感がある。
カラメール城での調査
スパイ&探偵モノっぽい要素チラリ。
森の冒険
FFシリーズおなじみのゴブリンやトロールが登場して、妙にホッとした。 特に、おっちょこちょいなゴブリンたちの行動は、緊張感のある本作品において一服の清涼剤。
謎の軍隊の進軍阻止
再び疾走感。1つ間違えるとデッドエンド。
異世界(奈落)へ
なんとも神秘的な雰囲気。

・・・一冊完結のゲームブックに、ここまで詰め込んだのは見事。 ただ、全体的にちょっと一本道だったかな? 正解の選択肢がかなり限られてる感じがした。 それは、長いストーリーであるということと表裏一体なのかもしれないけど。

まとまりのない内容になってしまったが、以上、印象に残った事柄をとりあえず一通り並べておいた。


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