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きりたんぽ鍋の作り方
途中まで
☆きりたんぽ鍋の基礎知識

きりたんぽ鍋は 秋田を代表する鍋料理です。 秋田県民にとって、花見や紅葉狩りその他宴会で "鍋物" といえば 十中八九この「きりたんぽ鍋」を指すといっても過言ではないでしょう。 宴会だけではなく、わりと頻繁に一般家庭の食卓にもあがります。 僕の実家では、だいたい月1回程度のペースだったかな。

"きりたんぽ" とは練ったお米を焼いて作られるチクワの形をした食品で、 地元の人は単に "たんぽ" と呼ぶときもあります。 なぜチクワの形かと言うと、 練ったご飯を秋田杉から作った棒に巻き付けて焼くからです(焼きあがったあと棒を抜くと、見事チクワの形になるわけです)。 まぁ大抵の場合、たんぽは市販のモノ(秋田のスーパーでは普通に売られている)を使うので、 自分で焼くことは滅多にありませんが。

この "たんぽ" を鶏+醤油スープの鍋に入れて煮たものが、きりたんぽ鍋です。 その他の具としては、ゴボウ、マイタケ、糸コンニャク、長ネギ、セリなどが挙げられます。 マタギ(秋田の伝統的な熊漁師)たちが、ゴッタ煮の鍋にオニギリやおコゲを入れて食べていたのが発祥とも聞きますが、定かではありません。

あ、簡単に "鶏+醤油スープの鍋" といいましたが、 比内地鶏という秋田産の鶏肉を使うのがおいしいです。 が、必ずしもこだわることもないと思います(実際、実家では普通の鶏肉を使ってました)。 個人的には、繊細な味にこだわった料理というよりは、 山の幸をたっぷり煮込んだ自然で素朴な料理というイメージを持っています。

秋田出身以外の友人が訪ねて来たときに作ってあげるとかなり喜ばれますが、 実は簡単に出来るので、もてなす側としては労力の割に得した気分になれます。

このページでは、あなたの家庭で「きりたんぽ鍋」をするための方法をご紹介させて頂きます。 意外と簡単に出来るんですよ。


☆きりたんぽの誤解

餅ではない
結構誤解されている方が多い用ですが、きりたんぽは "おもち" ではありません。 材料も もち米ではなく、 普通の国産米(うるち米)から作られます (若干もち米を混ぜる場合はあるようです)。 品種にこだわるなら "あきたこまち" が良いでしょう。 ただしふと思ったのですが、 あきたこまちは最近できた品種なので、実は伝統的とはいえないかもしれません (そこまで考えてもしょうがないんですが)。 また、地元の人の中には 「新米で作るのだけがホンモノだ」 という こだわり派もいるようです。

ご飯はいらない
「鍋ものはおかず」 という印象があるかもしれませんが、 きりたんぽそのものがお米であり主食です。 鍋と別にご飯を炊く必要はありません。 どんぶり一つで完結してしまう、このシンプルさがまたよいのです。 洗い物も少なくて、主婦にはうれしいかも。

"みそたんぽ" は主流ではない
観光地に行くと、露店とかで みそ焼きのきりたんぽ 「みそたんぽ」 が売られていることがありますが、 一般的な「きりたんぽ」の食べ方ではありません。 あれはあれでおいしいですし一つの食べ方ではありますが、あくまでも鍋が主流です。

作り方は1つではない
きりたんぽ鍋に "正しい作り方" は存在しません。 ・・・というか、家庭によって、作る人によって細部が微妙に違うので、 どれが正しいのかよくわかりません。 これからご紹介する作り方も、僕がやっている一例にすぎません。 インターネットで「きりたんぽ鍋の作り方」を検索しても、 特にダシの取り方・味付けの方法なんかが意見のわかれるところでしょうか。 まぁ、家庭の味ってそんなもんだと思います。 ただし、うるさい人はとことんコダワルかもしれません。 大まかなところはだいたい一緒ですので、その辺は自分のセンスで判断して下さい。

"きりたんぽセット" にもいろいろある
秋田を観光した際のおみやげとして、あるいは通信販売などで "きりたんぽセット" を購入する場合は注意してください。 "きりたんぽセット" には以下の2種類があります。
1.鍋の具が全部セットになっているセット。
2.きりたんぽ本体と、スープだけのセット。
2を購入した場合は、他の具はお近くのスーパーなどで揃えなくてはいけません。 1を購入した人も、 "すでに切られた材料が入ってるセット" と "材料が切られずに入っているセット" の両パターンが考えられます。 いざ調理しよう! という段階になって慌てることのないようにして下さい(笑)。


☆きりたんぽ鍋をつくるには
きりたんぽ鍋を作ろうとする場合、おおまかに以下の4つのパターンにわかれると思います。 どのパターンの人も、一応このページを最後まで読んでいただければ、 より楽しくおいしく・・・つくれるかな????

ケース1.材料がすべてセットになったものを購入する場合。
■調理所要時間:短い
■長所:簡単。通信販売などを利用して入手しやすい。
■短所:値段が高くつく。好みの分量で作れない。
すべての材料がセットになっているセットを購入して調理する方法です。 このページにある、リンク集などを活用すれば、通信販売などで入手できると思います。 セットが届けばあとは調理するだけですし、材料もきっと吟味されているはずです。 ただ、ちょっと値段が高めで、お腹いっぱい食べたい人には向かないかも。

調理時のコツとしては、スープが足りなくなって味が薄くならないように注意。
説明書に書かれている水の量をあまり信用せずに、ちょっと濃くなるくらいに味を調整することをお勧めします。 万が一味が薄くなりすぎた場合、鶏肉と材料のダシが出てれば、あとは醤油を足せばOKです。

ケース2.たんぽ と スープ のみ購入する場合。
■調理所要時間:普通
■長所:手軽で安くつく。とりあえず無難な味にはある。
■短所:スープが既製品なので、あまり自分で作った気がしない。
秋田に行った際、おみやげ屋さんでよく「たんぽと比内鶏スープのセット」というのがあります。 これを買えばあとは他の材料を揃えて煮込むだけです。 ただやはり、説明書の数値とおりにつくろうとすると、味が薄くなる傾向があるようです。 "比内鶏スープ" は単独でも売ってますので、余分に購入しておくとよいと思います。 あまり数値にとらわれず、「おいしい」と思う濃さに味付けしましょう。

また、"きりたんぽ" も "比内鶏スープ" も、秋田県内の普通のスーパーの食品売り場で購入できます。 こちらのほうが、おみやげ用のパッケージよりも安上がりなのでお勧めです。

ケース3.たんぽ は購入、スープはつくる。
■調理所要時間:普通
■長所:自分だけの味を追求。
■短所:味は保障せず?
秋田県内の家庭ではこれが主流だと思います。
きりたんぽだけは市販のものを使います。

ケース4.たんぽも作る。
■調理所要時間:長い
■長所:なんといっても充実感があります。 出来はともかく(^^;; 料理を楽しみたい向け。
■短所:めんどう。とにかく早く食べたいって人は、やめときましょう。
きりたんぽそのものも、自分で作ってしまおう! という本格派。


次回より、実際に材料を揃えて きりたんぽ鍋を作る手順の説明をさせて頂きます。 上記の ケース3〜4 を対象とはしていますが、 ケース1〜2の人も、おいしくつくるヒントが隠されているかもしれませんので、 よろしければご一読下さい。

※・・・時間がなくなりましたので、とりあえずここまでです(^^;;
続きもお楽しみに!


☆材料を揃えよう!

記事作成中。


☆つくってみよう

記事作成中。


☆きりたんぽリンク

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Written by. Akibon