テレビでヒットしなかった『怪人二十面相』
ぼ、ぼ、ぼくらは少年愚連隊
マンボズボンに 黒眼鏡
ピカピカ光る ジャックナイフ
そこらの姐ちゃん 金出しな
ぼ、ぼ、ぼくら少年愚連隊
この替え歌の元歌は、もちろん「少年探偵団の歌」である。ラジオの連続放送劇『少年
探偵団』の主題歌である。だけど、何故か元歌の方は憶えていない。
私たち低学年を引き連れて歩いていた、小学校上級生(ガキ大将含む)たちは替え歌
ばかり歌っていた。二十面相の尾行でなく、可愛い女の子の尾行ばかりを、私たちに命
令していたなあ。だけど、私たちも楽しんでやっていたんだよね。子どもの頃、こんな遊
びをしないから、大人になってストーカーになる奴が出てくるんだ。
『少年探偵団』はラジオで大ヒットし、映画化された。1956年の『妖怪博士』から、59年
の『敵は原子潜航艇』まで東映で9本作られた。
私が見たのは、波島進が明智小五郎を演った『二十面相の復讐』『夜光の魔人』『透明
怪人』『首なし男』の4本である。岡田英次が明智小五郎を演った『妖怪博士』『二十面相
の悪魔』『かぶと虫の妖奇』『鉄塔の怪人』と、梅宮辰夫が明智小五郎を演った『敵は原子
潜航艇』は見ていない。
この東映シリーズより前に、松竹が1954年から55年にかけて若杉英二の明智小五
郎で、『怪人二十面相三部作』と『青銅の魔人四部作』を製作している。
テレビでは、1958年に『怪人二十面相』が日本テレビで、61年には『少年探偵団』が
フジテレビで放映されたが、子どもたちの間では、あまり話題にならなかった。
日本テレビの『怪人二十面相』は憶えているが、佐伯徹の明智小五郎は、波島進と比
較すると頼りなくて、ヒーローのイメージじゃなかった。
友人たちと話しても、テレビの少年探偵団は憶えてなくて、雑誌『少年』の付録について
いた「少年探偵手帳」の方に話題がいってしまう。
「少年探偵手帳」には、秘密インキの作り方だとか、北斗七星で時間をしる法だとかが
記載されており、ちょっとした物識りになれるんだよ。そういえば、モールス信号を覚えた
のも「少年探偵手帳」だったなあ。