♪ホッピーハッピーンンン〜♪ ♪ホッピーハッピーお前と〜♪ 懐かしく心地良いウクレレの 音色に乗って「ホッピーソング」 が場内に響く。そこは乃木坂の とあるビルの一室。ウクレレの 演奏と歌を提供してくれたのは ミュージシャン森氏。さる四月 二十九日(祝)、「伽井丹彌人 ー形展オプニングパーティ」に 押しかけて開催された『第2回 ホッピーでハッピー党大会』で の出来事だった。 森氏は党員への何の前触れも なく、ウクレレ片手に現れた。 「ホッピーソング」を作詞作曲 してくれた人、とはいえ、多忙 な森氏に党員が会う機会はめっ たにない。従って、出来たての その歌をまだ耳にしたことのな |
い党員も数多くいた。いや、党 員以外の、人形展への来場者が 半数以上だとすると、その夜は その歌の存在すら知らない人が ほとんどだっただろう。しかし、 まるで“あの頃よく口ずさんだ 大好きだったあの歌”を唄うよ うに、みんなでサビを合唱した。 ちょっとキュンとするような、 気持ちのいいひと時だった。 考えてみると、このキュンと する懐かしさはホッピーに似て いる。ウクレレという楽器自体 が持つイメージも、どこかホッ ピー的だ。それは年代を越えた ノスタルジー、誰にも共通した 遠い細胞の記憶のようなものか も知れない。ほろ苦く、やさし く、庶民的で、そして“思い出” という言葉が妙にフィットする。 |
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まだ売れない物書きや絵描き 人、徹夜続きの編集者、束の間 の連休を楽しむOLやサラリー マン……その日居合わせたさま ざまな人々が、ホッピーを片手 に、「ホッピーソング」を口ず さみながら。昨日より少しハッ ピーになった晩春の宵、『ホッ ピーでハッピー党』は無事、第 2回目の党大会を終えた。 ステキな歌を提供してくれた 森氏に感謝! 人形展オープニ ングパーティへの押しかけを快 く受け入れてくれた伽井丹彌さ んに感謝! そして「ホッピー ソング」を共に口ずさみながら、 ホッピーでハッピーになってく れたすべての参加者に感謝! 感謝! ☆小倉安子 |