2024.1
人材確保の未来を考える
インタビュー 人材確保の未来を見通すー「労働供給制約社会」をどう乗り越えるか 古屋星斗
- リクルートワークス『未来予測2040』https://www.works-i.com/research/report/forecast2040.html
- 高齢者は現役世代より労働の消費量が多く,言い換えると人手が必要である.しかし,労働人口が少なくなることで生活維持サービスの労働力が不足する.全ての人の生活が厳しい状況に追い込まれていく.
- すでに物流,建築土木,医療福祉,接客などが直面している.介護では例えば週5日訪問介護を受けている人が週3日しか使えなくなれば,家族は仕事を休んで対応せざるをえなくなる.それが広がると経済活動の停滞,縮小が長期的に継続し,人々の生活水準が低下する.生活維持サービスに労働力を回せば,先端分野への人材供給が後回しになり,経済活動が一層停滞するという悪循環が生まれる.
- 外国人,女性,高齢者雇用,高卒の初任給など安価な労働力に頼って人材確保をするという経営戦略はもはやとることは難しくなっている.
- 徹底的な機械化・自動化,ワーキッシュアクトという選択肢,シニアの小さな労働,待ったなしのムダ改革を挙げている.
- シニア,働く70歳以上の人の平均的な労働時間は週20時間で現役の半分だが,それでも満足感を持っている.そんな小さな活動の幅を広げようとすること.
- ワーキッシュアクトとは,本業以外で誰かがしてほしい何かを担う活動のこと.
- 介護だけではなく,あらゆる分野で人手が不足しているので結局の所,人手の取り合いになり,このまま行くと突然来月からサービスが提供できませんという自体が起きる.実際すでに起きているが,規模が大きくなり,その分野全体に起こることになる.
論点1 福祉においてDXがなぜ必要なのか 和田一郎
論点2 多様な人が働きやすく働きがいのある組織作りに向けて 小安美和
論点3 人口の減少する地域の福祉を維持するために 藤本健太郎
その他,実践が2例
介護ロボットがかなり進化しており,見守りセンサーとか持ち上げ動作の補助とか,特に見守りセンサーのため放湿する回数が減るなどの効果もあるとのこと.ただし高いので補助金などでまかなう必要がある.また話した内容がそのまま記録になることで,手入力の労力を削減できるようになったとか.
古屋星斗 若手社会人の越境実施への自社における活動の影響 | CiNii Research https://cir.nii.ac.jp/crid/1390854717698891136
和田一郎ほか 虐待経験と情緒行動的問題との関連 :Child Behavior Checklist(CBCL)から 児童自立支援施設入所児童の心のケアを探る | CiNii Research https://cir.nii.ac.jp/crid/1050019058226140032
藤本健太郎 少子化対策の現状と今後の課題 ―静岡県の地域分析から― | CiNii Research https://cir.nii.ac.jp/crid/1050580637985502720