1.1998年8月17日(月)

(1)お好み焼き

 5時30分頃起床。るな母(東京都板橋)が昨日から来ているのでちょっと私は緊張しているのである。朝飯は夕べの残りの「おこ」(京阪御殿山駅近くのお好み焼き屋)の持帰りモダン焼を食べる。
 その後6時30分頃に家を出る。私とるなはごろごろとスーツケースを転がしながら御殿山駅へと向かう。
 御殿山から枚方市駅まで行き、急行に乗換え京橋へ。流石に盆休みが終わったので京阪はそこそこ混んでいた。
 JR京橋駅で、関西空港行きの快速に乗る。ここは始発で後は1本で行けるから便利である。関空へは8時40分過ぎに到着する。
 国際線への搭乗手続きは4階なので、早速4階へ向かう。この時、我々の後ろに黒い影が2つくっついてきていた事には、脳天気3人組みである我々は全く知る由が無かったのである。
 今回の旅行は西鉄が企画した北欧プランであり、当日に航空券やホテルのバウチャーを渡して貰うというもので、うっかり「家に忘れてきました」というようなことは無いので考え様によっては便利であるが、ワールドカップの入場券みたいな問題もはらんでいるような気もする。
 取り敢えず、カウンターでかなり美形の女性から説明を受け、航空券等を貰う。その後換金を行うためにるなとるな母が銀行へ行くので私は空港使用のチケットを買うために並ぶ。しかし、2500円弱という値段は本当に高いと思う。北欧では空港使用料は一切払っていないだけに今更ながら高さを実感する。関西空港ではるな母のおごりで、ヨーロッパではまず飲めないアイスコーヒーを飲み、マイルドセブンを2カートン免税店で購入する。

(2)ヘルシンキまで禁煙

 飛行機は定刻に飛ぶ。初めてのフィンランド航空である。
 約8時間の間禁煙というのはきつい。仕方ないので、食事中以外は殆ど寝ていることにする。疲れているので良く眠れた。
 いつのまにかヘルシンキである。日本との時差は6時間。
 ヘルシンキ空港ではムーミンの被り物が暖かく出迎えてくれる。この空港は北欧の中継という役割を果たしているのか、結構大きい。免税店も一杯あり結構飽きない。ただ、この旅行全体を通してだけど、禁煙が浸透しており8畳程度の禁煙室があるにだけ(他にはカフェの一部が喫煙可能)で、最初は探すのに苦労した。
 キヨスクで音楽系の雑誌を探すけど、結局収穫無し。またノルウェイ産のセーターが約8千円で売られていたが、本場ならもっと安いに違いないので、ノルウェイで買おうということで、ここでは買わず。ムーミン関連のグッズも見ただけに止まる。ただ、フィンランドはキシリトールガムの本場なので、約千円でガムのボックスセットを購入した。
 飛行機の時間は短いので飯はでないだろうと考えて、飯を食べる。
 さて、オスロ空港への飛行機は流石に予定通り(?)遅れていた(^^;;)。遅れは約40分程度だったか。とにかく、現地時間で19時30分頃搭乗できる。飛行機は型名全然わかんないのだけど、兎に角日本から乗りこんだものに比べてかなり小さい飛行機だった。

(3)オスロへ

 オスロまでは約1時間30分であるが、予測は外れ軽い目ではあるが食事が出てきたのには参った。勿論全部食べる。空から下界を見ていると最果ての地に来たかのような海の色と点在する複雑怪奇な島々が、カオスを通り越した世界を垣間見せてくれる。雲の形さえも日本の物とは異質に思えてくる。まるで日本とは異なる風景に思える。
 オスロへは現地時間の20時過ぎに到着する。フィンランドとの時差は1時間であり、日本との時差は7時間(サマータイム時)である。パスポートコントロールを無事通過し、入国する。
 空港のキオスクでオスロの市内地図と音楽関連の新聞らしきものを購入。後市内観光案内の情報を仕入れるため観光センターでオスロ情報誌&マップ(買わずに済んだ?)を貰う。
 ホテルへは空港バスで移動する。宿泊するホテルはスカンジナビアで一番でかいといわれている、Radison SAS Oslo Plaza Hotelである。34?階建てのホテルというからかなり大きなホテルであった。ホテル到着は20時30分過ぎであったが、外は明るい。
 チェックインしてるな母は29階、私とるなは30階だったのだが、困ったことが発生した。なんとエレベータに乗ったのはいいが、該当のフロアのボタンを押しても点燈しないのであった。仕方ないので33階なら点燈するの33階まで行く。と、そこれはホテルの事務所だった(^^;;;;)。
 ほええええ。と仕方ないので1階まで戻るんだけど、ようくボタンのところを見ると28階から30階までは、部屋の鍵カードをボタン類が並んでいるフロアボタン群の下にあるスロットに入れないといけないらしい。持っているカードを入れると無事29,30階が点燈しようやくフロアに到着した。
 部屋は昨年のロンドンやパリ(郊外)の時よりも流石に豪華であったが、テレビは無料放送と有料放送があり有料ではノーモザイクのアダルトものや比較的新しい映画を流している。るなは、一所懸命にアダルトを見ようとするが、最初にチャンネルを合わせた時に30秒ほど見られ、その後はそのチャンネルに合う毎に一瞬だけ見られるのだけど「部屋番号を入力せよ」というメッセージを出したきりそれ以降は見られないので苦労していた(^^;)。
 この日は流石にしんどいのでホテル付近を一人で散歩し、とんでもない方向に行ってしまい収穫はなかった。市内中心に向かっているつもりが全く逆に歩いていたことをホテルに戻り地図で確認してがっくり。流石に10時を過ぎていたので外も暗くなっていた。


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