大 田 区 立
 龍 子 記 念 館 
(2007.12.11)

 
龍子記念館は、昭和38年に川端龍子画伯の喜寿の記念に、画伯自身の発意と設計によって設立されました。
 画伯の没後は社団法人青龍社によって運営されてきましたが、平成2年12月、青龍社の解散に伴って、記念館と所蔵作品等が大田区に寄贈されることになりました。
大田区では、文化勲章受章者として数々の名作を残した巨匠の代表作を保存し、広く区民に公開するとともに、 芸術文化の普及と振興をはかるために大田区立龍子記念館として、その事業を引き継ぐことになりました。
(以上、龍子記念館発行のしおり”大田区立龍子記念館”より抜粋)
 
 龍子記念館は馬込文士村の一角にあり、平面図を見ると竜の落とし子(龍子)の形をしている。 館内には、縦2.42m×横7.28mの「やすらい」、縦2.29m×横5.32mの「朝陽来」などの大作をはじめとして、 川端龍子の作品21点が展示され、龍子の作品の絵はがきも売られていた。なお展示作品は定期的に入れ替えられる。 また、すぐ近くに 川端龍子の旧宅が残っており、記念館に申し込めば見学することができる。 日本画あるいは川端龍子に興味のある方はぜひどうぞ。
 
川端龍子略譜
 1885年(明治18年)に和歌山市で誕生。1895年(明治28年)に上京。油絵の画家を目指すが、後に日本画に転向。 第2回、第3回、第4回の日本美術院展に連続入賞する。 1920年(大正9年)から大田区に居住し、数々の作品を発表。 1959年(昭和34年)には文化勲章を受章。自らの発案で龍子記念館を開館させるが、その3年後の1966年(昭和41年)に80歳の生涯を閉じる。
 
参考資料:大田区立郷土博物館編集 馬込文士村ガイドブック
龍子記念館発行のしおり 大田区立龍子記念館


所 在 地 東京都大田区中央4-2-1
交   通 JR京浜東北線大森駅下車、バスを利用
     山王口から東急バス(荏原町行き)に乗り、
     ”臼田坂下”で下車、徒歩2分 (地図を参照)