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本田技研工業の吉野社長が21日、2000年からのF1参戦計画の内容を発表し、今年から参戦しているBAR(ブリティッシュ・アメリカン・レーシング)と提携することが明らかになった。 その形態は、@エンジンをホンダが開発・供給し、Aシャーシ技術についてもホンダからエンジニアを派遣して、特に車体制御技術を提供する。B車体製造とチーム運営はBARが担当する。といったもの。昨年3月の発表ではチーム運営もホンダで行うオール・ホンダでの発表を目指すとしていたが、吉野社長は「ホンダにとって興味があるのは技術的分野であり、資源をそちらに集中したいため」として、チーム運営をBARに委ねることとした。 また、無限のジョーダンチームへのエンジン供給も継続され、ホンダの無限への技術協力も継続されることも明らかにされた。 AUTO SPORT誌6/15日号に、BARホンダのマシンと作業するチームスタッフの予想合成写真が掲載されていたが、まさにそれがあたった格好。できれば、オール・ホンダでの参戦を望んでいたが、チーム運営の中心人物になると見られていたハーベイ・ポストレスウェイト氏の急死が引き金になって、自動車業界の取り巻く環境やホンダの内部事情が絡み、できるだけリスクが少なくなる方向への転換を迫られたのだろう。ファンとしては残念であるが、エンジンやシャーシの技術面で「ホンダらしさ」を出して、当然のこととして勝てるチーム、マシンを作り上げて欲しい。 ○本田技研広報発表へのリンク |