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本田技研工業は3月9日、早ければ来年からF1に再度チャレンジする事を発表した。今回は、エンジンはもとよりシャーシからチーム運営まですべてホンダで行うというもの。F1参戦によって、新技術の開発と若手エンジニアの育成をはかることも目的とされている。また、ドライバーの1人には日本人を起用したいようだ。 ずっと噂にはなっていたホンダのF1復帰がとうとう発表された。それもシャーシも含めたオールホンダでの挑戦になるという。はたして勝てるか? 先日のオーストラリアではマクラーレン・メルセデスの圧勝。まだ始まったばかりだけど、メルセデスエンジンとA.ニューウェイが開発した新レギュレーション対応のシャーシ、それにBSタイヤがぴたりとマッチして、かつてのウィリアムズのような異次元の速さに到達してしまった。そこへシャーシも自前での参戦とは、かなり厳しい戦いを強いられるだろう。 しかし、60年代におけるホンダの挑戦は、まともにクルマもつくったことがないところからスタートしているし、2度目はエンジン供給のみだったけど、レース用ターボエンジンの経験がそれ程ないところから試行錯誤の末、3年目には"最強"と言われるまでになっています。シャーシはコースレイアウトや路面状況に左右されるので、エンジンに比べより多くの要素を考慮しなければならず、"最強"のシャーシに達するにはより多くの困難が待ち受けていると予想されますが、何とか克服して勝てるマシンを作って欲しいと思います。 世界中には多くの自動車メーカーが存在します。しかし、レースが企業文化と言えるのはフェラーリとホンダくらいではないでしょうか。その文化を大切に、ぜひとも末長くF1に関わり続けて欲しいと強く望みます。 |