中野信治がリジェをドライブ

Last updated, Oct.19 1996

 来期のリジェ入りが噂されている中野信治選手が、10月15、16両日鈴鹿でリジェをテスト・ドライブした。中野はグッドイヤー・タイヤを装着したマシンをドライブ、2回のスピンを犯すなど最初はなれないマシンにてこずったようだが、最終的には、同チームのO.パニスが先週の鈴鹿で出した予選タイム1分42秒206を上回る1分41秒台のタイムをマークした。
 またこの日は昨年リジェでF1に参戦していた鈴木亜久里氏もブリヂストン・タイヤを履いたリジェのマシンをドライブし1分41秒台をマークしている。

 この他にも、来期アローズ入りするR.ロセットがブリヂストン・タイヤを履いたアローズ・ハートをドライブ。これもロセット自身がリジェで先週の鈴鹿でマークした予選タイム1分45秒412を大きく短縮する1分41秒台を出している。

 中野信治がリジェをテスト・ドライブし好タイムをマークしたことで、中野の来期のF1参戦はさらに現実味を増して来た。正式な発表が待ち遠しい。
 それから、このテストのタイムを見る限りでは、ブリヂストン・タイヤのポテンシャルはかなり高いのではないだろうか。既にインディーではブリヂストンの傘下であるファイヤーストーン・タイヤ+ホンダエンジン搭載マシンが16戦中11勝と圧倒的強さを示しており、F1でもかなり期待できるのではないだろうか。
  (ファイヤーストーン・タイヤは1970年代前半までF1に参戦していました)
 また、今回ロセットがドライブしたアローズのマシンは、新しくブリヂストン・カラーが施されていたと言うことで、どのようなデザインなのか早く見たいものだ。


バリチェロはスチュワート・グランプリと契約

 今期までジョーダンをドライブしていたR.バリチェロが来期新規にF1に参入するスチュワート・グランプリと契約したことが発表された。
 スチュワート・グランプリは、'69年マトラ、'71、'73年はティレルでワールド・チャンピオンに輝いたジャッキー・スチュワートが創設し来期からF1に参戦する新興チーム。しかし、フォード・ワークス・エンジンをすでに獲得し、もう一人のドライバーとしてJ.マグヌッセンが決定していた。
 A.セナ亡き後、その意志を継ぐブラジリアン・ドライバーとして祖国でも期待が大きかったバリチェロではあるが、ジョーダン在籍中はなかなか結果を出せず、来期はインディー転向の噂まであがっていた。これで来期もバリチェロがF1で見れるのは嬉しいのだが、新規参入のスチュワート・グランプリがどんなマシンを創り、バリチェロがどんな走りを見せてくれるのか、これも大いに注目したい。


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