日本サッカー、ナイジェリアに苦杯!
Last updated, Jul.24 1996
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アトランタ五輪5日目、男子サッカー日本代表はアフリカの強豪ナイジェリアと対戦。おとといのブラジル戦同様ナイジェリアの攻撃を好守でしのいでいたが、後半37分オウンゴールで先制され、さらに終了間際にPKを決められ、結局0−2で敗れた。
なんとも悔しい負け方だ!
試合の模様は夜のテレビで見たんだけど、想像していたより日本は善戦。ナイジェリアの攻撃はブラジルに比べればそれほどでもなかったと思うし、日本の攻撃もブラジル戦に比べれば良い形を何度か作っていた。ただ、パスミスも多く攻めに対してみんな消極的に見え、シュートまではほとんど持っていけなかった。また、ゆっくりした展開から突然トップスピードのドリブルやパスを繰り出すナイジェリアの攻めに、疲れなのか着いていけない場面も。しかし、GK川口のファイン・セーブもあって後半の中盤まで0−0に抑えていたのだが、後半28分守備の要、田中が負傷退場。そして代わった秋葉のオウンゴールで点を取られるという残念な展開。このオウンゴールはどうしようもなかったが、終了間際のPKは痛かった。日本のDFが自陣のペナルティー・エリア内で相手選手に足を引っかけられたのか転倒。しかし試合はそのまま継続していたにもかかわらず、ボールを手で抱えてしまい、ハンドを取られPKに。VTRで見ると日本の選手がわざと転んだようにも見え、審判も相手の反則を取っていなかった。にもかかわらずボールを掴んでしまったのは、明らかにこちらが悪い。疲れと焦りが重なって集中力に欠けたのかもしれないが、得失点差で決勝進出が決まるだけにこの失点は大きい。
また、期待の前園もブラジル戦よりは動きがよかったと思うが、得意のスルーパスもミスが目立ち、ドリブル突破もあまり見られなかった。また1点取られたあと、相手ゴールラインを割りそうになったボールをスライディングで止めたのは良かったんだけど、その後相手ディフェンスのマークにあって転倒。それがオーバーアクションでイエローを取られてしまう。テレビで見ていてもあれはやっぱりオーバー。PK取ってもらおうなんてセコイこと考えず、あそこは転ばされてでも起き上がってシュートなりパスなりして欲しかった!
おとといはブラジルに史上初の勝利。そのまま波に乗るかと期待していたのだが、0−2の惨敗。ナイジェリアの攻撃が明らかにブラジルより迫力に欠け、勝てない相手でなかっただけになんともいやな負け方だった。ただ試合後の川口のインタビューでの表情が意外に明るかったのがせめてもの救い。次のハンガリー戦は、決勝トーナメントいく行かない以前にとにかく勝って欲しい。