五輪サッカー、日本がブラジルから歴史的勝利!
Last updated, Jul.23 1996
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アトランタ五輪3日目、サッカー予選で28年ぶりに出場した日本は初戦で世界最強のブラジルと対戦。猛攻を守り抜き、少ないチャンスをものにして1−0で大金星を挙げた。日本代表がブラジル代表に勝ったのは史上初のことで、歴史に残る勝利となった。
前半はまだ本調子でないブラジルに対して日本は積極的に中盤からプレスを掛けほぼ互角の展開、0−0で終える。しかし思わぬ苦戦で本気になったブラジルは後半開始から本来の実力を発揮し日本は防戦一方に。しかし、GK川口を中心に集中力を持続して良く守る。そして、後半27分MF路木(広島)が相手ゴール前へのロングパス。そこにFW城が走り込むがわずかに合わず。ところが相手DFとGKが交錯し転倒。ボールはゴール前へ転々と転がり、そこへつめていたMF伊東(清水)がゴールに押し込んで1点先取。その後はブラジルの必死の猛攻にさらされるが、ゴールポストも味方につけた日本イレブンは集中力が途切れるこのなく良く守る。先取点を取られ焦りが見えるブラジルは攻めまくるも、決定力を欠いて得点を奪えずとうとう終了のホイッスル。日本代表がブラジル代表から歴史的初勝利をもぎ取った。
ホント良く守った!
とにかくみんな良く守った!最後まで集中力を切らさず必死に守った日本のイレブンにはとにかく感動!。中でもGK川口はファインセーブを連発。思い切りのよい飛び出しでブラジルの決定的チャンスを幾度も潰した。その他の選手、特にディフェンス陣は最後まで集中しかつ冷静にベベトら最強のブラジルフォワードを徹底マーク。今までの国際試合でたびたび見られた強い相手に対する遠慮が、今回はまったく見られず、精神的には互角以上に戦っていたと思う。そして、相手のミスというラッキーな面もあったが僅かなチャンスで1点奪った日本が逃げ切り勝利。正直言って勝てるとは思っていなかったし、今回のオリンピックのその他の競技で日本勢が不調だっただけに、本当にうれしい勝利となった。
ただあえて不満を言えば、キャプテン前園の動きが今一つでチョット期待外れ。守りに主体を置いた為とも思われるが、世界を目指す前園には積極的に攻めて欲しかった。ブラジルに勝ったからといってまだ終わった訳ではない。このまま勝ち進んでぜひとも決勝トーナメントに進んで欲しい。次の試合での前園のゴールを期待する。