1997 Formula One World Champion Ship

Round 17 European GP. Results


Last updated, Oct.27 1997


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第17戦 ヨーロッパGP最終結果
◇10月24日〜10月26日 へレス・サーキット(スペイン) (4.428Km×69周)

○ヨーロッパGP予選結果

○ドライバー&コンストラクターズ ランキング


○ハッキネン初優勝、ヴィルヌーブチャンピオン獲得!
 1997年F1第17戦ヨーロッパグランプリの決勝が26日スペイン へレス・サーキットで行われ、M.ハッキネンが念願の初優勝を飾った。チャンピオン争いは48周目にシューマッハとヴィルヌーブが接触してシューマッハはリタイア、ヴィルヌーブはそのまま走り続けて3位に入り、F1出走2年目で初のワールドチャンピオンを獲得した。

 スタートでは、ポールのヴィルヌーブがスタートに失敗。シューマッハが好スタートでトップに立つ。ついでフレンツェン、ヴィルヌーブは3位に後退。続いてハッキネン、クルサード、ヒルと続く。フレンツェンのオンボード・カメラを見ると、ヴィルヌーブがインのフレンツェンに前を譲ったように見える。

 シューマッハは序盤快調に飛ばし、2位に2秒以上の差を築くが、フレンツェン、ヴィルヌーブも食い下がり3台が3秒台の差で周回を重ねる。しかし8周目、フレンツェンはどうもペースが上がらず、ヴィルヌーブに前を譲る。これでシューマッハVSヴィルヌーブの直接対決の様相だが、フェラーリはアーバインにヴィルヌーブとの差をピットサインで伝えている様で、またフレンツェンもヴィルヌーブを前に出してから何故かペースが上がらず、これも故意にペースを落としているとすると、両チームともチームメイトを巻き込んでの戦略がカギとなりそうだ。

 こうなると2人のピットインのタイミングが注目となるのだが、まずシューマッハが先にピットストップ。ピットアウト後はハッキネンの後ろ4位につける。次の周ヴィルヌーブがピットインしコースに復帰するが、クルサードの後ろ、アーバインの前5位に入り、アーバインに前を押さえられた鈴鹿と同じ失敗は免れた。
 この時点での順位は、フレンツェン、ハッキネン、シューマッハ、クルサード、ヴィルヌーブ、アーバイン。これで鈴鹿とは逆にフレンツェンが上手くペースを抑え、クルサードがピットインしたため、3位シューマッハと4位ヴィルヌーブとの差がほとんどなくなり、テール・トゥ・ノーズの状態に。

 そして、28周目にフレンツェンがピットインして、シューマッハVSヴィルヌーブの一騎打ちの舞台が出来上がる。ヴィルヌーブはほとんど抜き所が無いこのコースでも前のシューマッハに果敢に揺さ振りをかけるがなかなか抜けない。さらに前には周回遅れが現れるが、シューマッハ、ヴィルヌーブともスムーズにそれらをパス。しかしF1経験の少ないフォンタナをパスするとき、ヴィルヌーブがなかなか抜かしてもらえずシューマッハに3秒以上も差を広げられてしまう。 しかし、諦めないヴィルヌーブは徐々に差を縮め、その後も周回遅れが現れるが、2人のバトルに水を差すような真似はできないといった雰囲気で他のドライバーは素直に道を譲る。

 42周目、シューマッハが先にピットイン。ヴィルヌーブの後ろ2位でコースに復帰する事に成功する。次の周、ヴィルヌーブがピットイン。ピットアウトは微妙なタイミングでシューマッハさらにはクルサードにも前にいかれ3位に後退。しかし、次の周クルサードがピットインしたためシューマッハとの差はそれほど開かず、更にシューマッハのペースが思うように上がらないため、ヴィルヌーブが再び接近。
 そして48周目、ヴィルヌーブがコーナでシューマッハの空いたインに飛び込み、しかしシューマッハもそれを閉めて接触。シューマッハのマシンはコースアウトしてグラベルに捕まりリタイアとなる。ヴィルヌーブはダメージはほとんどないようで、そのまま周回を重ねるがペースは控えめ。

 そして、ファイナルラップ。ペースが上がらないヴィルヌーブをハッキネン、クルサードが相次いでパスしてそのままゴール。ハッキネンが悲願の初優勝を飾る。2位にクルサード、そしてヴィルヌーブは3位に入ってワールドチャンピオンを決めた。4位には今期限りでF1を引退すると表明している?ベルガーが、5位アーバイン、6位フレンツェンとなった。
 また、このレースで引退する日本の片山右京は17位完走でF1を締めくくった。また中野信治も10位完走を果した。



 いやーこんなに白熱したレースはホント久しぶりだったのではないでしょうか。興奮、そして感動。筆者はジャックそれにハッキネンもひいきにしていたので、この興奮をどう書き表したらいいのか・・・ もう少しクールダウンしてからまとめたいと思います。

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