1997 Formula One World Champion Ship

Round 12. Belgian GP. Results


Last updated, Aug.25 1997


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第12戦 ベルギーGP最終結果(Updated at Sep.08 1997)
◇8月22日〜8月24日 スパ・フランコルシャン・サーキット (6.968Km×44周)

○ベルギーGP予選結果


○スパ・ウェザーをシューマッハが制する。
 1997年F1第12戦ベルギー・グランプリの決勝が24日スパ・フランコルシャン・サーキットで行われ、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が今期3勝目を挙げた。

 天候は晴れて、気温はスパでは珍しく30度を越えタイヤ・エンジンに厳しいレースになりそうと、解説者がレポートしているさなか、いきなりどしゃ降りの雨。雨はスタート直前に止むが、路面は完全なウェットとなって、スタートはセーフティー・カーに先導されたまま開始される。タイヤは、ヴィルヌーブ、アレジがフル・ウェット、フィジケラがパターンは違うがフル・ウェット、シューマッハがインター・ミディエイト。セーフティー・カーは3周目終了時点でコースを出てレース開始。順位はピットスタートとなったラルフを除いて予選通り。しかし、5周目シューマッハがアレジをパス、続いてヴィルヌーブもパスしてトップに立つ。タイヤはインターミディエイトだが、フルウェットのセッティングのシューマッハが断然速い。フィジケラも速く、アレジをパス、ついでヴィルヌーブに襲いかかり、ヴィルヌーブはエスケープ・ゾーンに逃げるようにピットレーンへ。予定外のピットインで慌ててインターミディエート・タイヤに換えてピットアウト。次の周、アレジがピットインしてスリックに交換。ウィリアムズ、フレンツェンもウェットではペースが上がらず、路面が少しづつ乾くにつれ、下位にゴボウ抜きされてたまらずピットイン、インターミディエイトに交換する。
 その間、中野がスピン、コースアウトでリタイヤとなる。スタート直前の雨でコンピュータが水に濡れ、電子制御のギヤボックスが誤動作したようだ。

 路面が徐々に乾いて、インターミディエイト・タイヤでスタートしたドライバーもスリックに換えるため続々ピットイン。そのため、ヴィルヌーブは再度ピットインを強いられる。
 15周目の順位は、ミハエル、アレジ、フィジケラ、ハッキネン、ハーバート、クルサード。7位にフレンツェン。10位にヴィルヌーブ。路面が乾くにつれ、ドライで速いウィリアムズ勢がペースを上げ、17周目、フレンツェンがクルサードをパス。また早くにスリックに換えたアレジもドライ・セッティングでシューマッハを追う。ウェット・セッティングでダウンフォースを強くした為、ストレートが伸びないシューマッハは乾けば乾くほど苦しくなる。しかし、コースの一部で雨が降っているようで、今後の展開は全く読めないまさにスパ・ウェザーな状況。
 ペースが上がったフレンツェンはハーバートに迫る。しかし、今やベテランのハーバートは絶妙のブロックでなかなか譲らない。しかしフレンツェンがパワーでパス。

 30周目、シューマッハが2回目のピットイン。問題無く作業を終えピットアウト。続いてハッキネン、フィジケラ、ハーバート、ヴィルヌーブもピットイン。いずれもトラブルなくコースに復帰する。
 35周目、アレジついでベルガーが3回目のピットイン。ベネトン勢はスリック・タイヤが10周も持たないようで、早めのスリック選択で一時2位を走っていたアレジは10位にまで順位を落とす。

 35周目の順位は、シューマッハ、フィジケラ、ハッキネン、フレンツェン、ハーバート、ヴィルヌーブ。6位ヴィルヌーブは最後になって調子を上げファーステストを連発。トップ、シューマッハより2.5秒も速いペースで追い上げるも時既に遅し。このままシューマッハがブッチギリでチェッカーを受け、今期4勝目。2位には自己ベストのフィジケラ、3位はハッキネン、以下フレンツェン、ハーバート、ヴィルヌーブ。これでチャンピオン争いは、シューマッハ66、ヴィルヌーブ54で12ポイント差となり、次戦モンツァを迎える。


○何度同じ失敗を繰り返せばすむのでしょう?
 「何度同じ失敗をすれば・・・」もうこれ以上言葉がない。ウィリアムズはだめだね。また気象予報士のせいか? ジャックもあそこで無理矢理ピットインして、インター・ミディエイト・タイヤに換えて、結局もう一度ピットインしてスリックに交換でしょ。行き当たりばったりじゃレースは勝てないよ!

 逆にシューマッハは凄いね。津川さんが「スパでは珍しいくらいの晴れ」ってしゃべっているさなかに雨を降らせてしまうんだから。まあ、シューマッハが降らせたわけじゃないだろうけど、雨を予想してウェットセッティングでマシンを用意していたとロス・ブラウンが言ってたし、タイヤのチョイスもバッチリ。すべての条件から素早く判断して勝つための方程式を瞬時に導き出してしまうんだから。ベネトンの時もそうだけど、マシン的には決して速くない、それを補って余りあるシューマッハの判断力とその正確さには脱帽! 無策のウィリアムズがおろかと言うより、この人が凄すぎるのか?

 フィジケラの2位は嬉しかった。あの難しい状況でこのリザルトは立派だよ。後ろからハッキネンが迫って、また駄目かなぁと思ったけど、今回はよく踏ん張った。でも、この人高速コースは得意だけど、前回ハンガリーのような中低速コースは苦手。この克服が将来チャンピオン争いに名を連ねられるかにとって重要な気がする。2位を取れるドライバーはいっぱいいるからね。

 アレジは残念。予選も良かったし、早いタイミングでスリックに換えて一時2位を走ってたのに、最後はタイヤが持たなくて・・・。ベルガーも同じ症状のようだったし、ベネトンだけなぜ?

 最近、ハッキネン、それにハーバートもコンスタントに結果を出していてなかなかいいね。でも、優勝狙うってところまではなかなか難しい・・・

 さて、チャンピオン争いは12ポイント差に広がって、次戦はフェラーリの地元モンツァ。昨年は久々にシューマッハが地元で勝利して大いに盛り上がったけど、今年もし勝ったら、1979年のジョディー・シェクター以来のチャンピオン獲得にますます近づいて、とんでもない騒ぎになるのでは? ジャック/ウィリアムズは巻き返しできるか? 期待できないねぇ・・・・



○ハッキネン失格(Updated at Sep.08 1997)
 ベルギーGP後、3位に入ったM.ハッキネンのマシンの燃料がルールに違反している事が判明し、FIAはハッキネンの3位を取り消した。この違反は、燃料を混合する際のミスで、故意に行われたものではないらしい。これで、3位にはフレンツェン、4位ハーバート、5位ヴィルヌーブ、6位G.ベルガーが繰り上がり、チャンピオンシップ・ポイント首位のシューマッハと2位ヴィルヌーブとの差は1ポイント減って11となった。


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