1997 Formula One World Champion Ship
Round 7. Canadian GP. Results
Last updated, Jun.23 1997

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第7戦 カナダGP最終結果
◇6月13日〜6月15日 ジル・ヴィルヌーブ・サーキット(モントリオール)
- 1 M.シューマッハ(フェラーリ)
- 2 J.アレジ(ベネトン・ルノー)
- 3 G.フィジケラ(ジョーダン・プジョー)
- 4 H−H.フレンツェン(ウィリアムズ・ルノー)
- 5 J.ハーバート(ザウバー・ペトロナス)
- 6 中野信治(プロスト・無限ホンダ)
○カナダGP予選結果
○パニス大クラッシュ! M.シューマッハ2勝目!!
1997年F1第7戦カナダ・グランプリの決勝が15日モントリオールのジル・ヴィルヌーブ・サーキットで行われ、M.シューマッハ(ドイツ、フェラーリ)が今期2勝目を挙げた。
-- Last updated, Jun.23 1997 -------
「荒れるカナダ」と、今宮さんがテレビで盛んに言ってたので去年はどうだったかなと思い起こしてみると、ヒル、ヴィルヌーブ、アレジが表彰台でこれはどうって事はない。でも、去年の今頃のフェラーリはボロボロで、シューマッハのマシンのドライブ・シャフトがピットレーンでポロリはここカナダだったんだ。さらにおととしは、アレジの初優勝で沸いたんだけど、2位3位がなんと当時バリチェロ、アーバインのジョーダン勢だったんだ! と、やはりいつも荒れているカナダなんだけど、今年はパニスの事故で、レースが中止となり、まさに大荒れとなってしまった。
パニスは両足を骨折の重傷で、今期の復帰は絶望的。今シーズンはブリヂストン・タイヤを使って優勝をも狙えるところまで来ていたので、とにかく残念。早期の復帰を心から願いたい。
たとえ、パニスの事故がなかったとしても、カナダ国民にとっては「大荒れ」だったに違いない。まさか、ジャックが3周でいなくなるとは・・・。父親の名のサーキットで息子が優勝する姿はぜひぜひ見たいけれども、そう簡単には行かないのかなあ。セナも地元で優勝するのに8年目かかっている。全くプレッシャーを感じさせないジャックでも、あそこまで盛り上がると意識せずにはいられないだろうし、ポールをシューマッハに取られてたし・・・。オールドファンの夢は来年以降に持ち越しとなりました。
この2つ以外でもやっぱり荒れに荒れたカナダ。スタート直後の1コーナで多重クラッシュは起こるは(多重クラッシュとなるとアーバインが必ず顔を出してますね)、右京のクラッシュでセーフティーカーが入ったり、ラルフもタイヤがバーストして、1コーナを直進してタイヤバリアに激突。幸いケガはなかったが、タイヤのバーストってここ数年なかったように思うんだけど、スペインでもサロがバースト起こしたようだし、タイヤ戦争の功罪と言うか、特にグッドイヤータイヤの耐久性が問題になってる。グリップは良いけど、グッドイヤー勢はほとんどみんなブリスターに悩まされ、予定2回が3回4回とピットインを繰り返していた。こうなると、ますますブリヂストンを使うパニスにチャンスが巡って来る可能性が高かっただけに、今回の事故は本当に残念だ。
ピット作業があると、それはそれでリスクを産むんだけど、それにしてもクルサードはツイてないねぇ。結局ピットインする必要なかったんだから・・・。でも、エンジンストールさせる人って決まってませんか? 一番印象に残ってるのがマンセル。よくやってたよね。それにベルガー、アレジなんかも。そしてクルサードも多くない? なんかポカが多いと言うか、やっぱりこの辺はキャラクター何だろうね。シューマッハがピットでストールさせたなんて記憶にないもんね。
このように、荒れに荒れた今年のカナダ。気が付いたらこの人シューマッハが優勝。2位にはカナダに強いアレジ。3位は初表彰台フィジケラ。フェラーリはほんと去年までが嘘のように壊れなくなったなぁ。去年までが嘘と言うより今年が嘘みたいに思えるほど壊れるのがあたりまえだったのに、よくここまでになったものだ。フィジケラの3位も頑張ったと言える。ああもタイヤが持たないとなると、ドライバー自身がそれを意識して走らないと、絶対結果なんて出ないだろうから、若いのに上手くやったと言えるでしょう。ラルフも含めジョーダンはますます目が離せなくなりそう。
そして、中野が6位でポイントゲット。チームメイトの事故で結果が転がり込んできたんで喜べないだろうけど、ポイントはポイント。ただ、私としては「粘りの走り」より、「一発の速さ」ってほうが好きなんだけどなあ。
今回の結果で感じたのが、ウィリアムズのマシンのアドバンテージが確実にダウンしている事。去年ルーキーにもかかわらず堅実な走りで、同じマシンのヒルに優勝を取られたものの2位でフィニッシュしているジャックが、まさかのミスでコースアウトしてしまうなんて、地元のプレッシャもあったかもしれないが、戦闘力のアドバンテージがなくなり、限界ギリギリのドライビングを強いられていたとも言えるのではないか。カナダは中高速コーナが少ないので、ハンドリングが悪いフェラーリやマクラーレンでも好タイムが出て、実際ポールはシューマッハが取った訳だけど、そんなマシンのコースに対する相性があるにせよ、ウィリアムズってどこでも速かったと思うし、そういう結果を出してきていた。しかし、今年になってから、予選でポールは取れるものの、他とのタイム差はなくなってきているし、信頼性はひどいもので、2台揃って完走は1回だけ。2台揃ってのポイントゲットは一度もない。モナコではチームの作戦が裏目に出て無様な結果だったし、ヒルを追い出してまで獲得したフレンツェンも今回も4位がやっとで結果は今一つ。また、ウィリアムズのマシンを最速に仕上げた天才デザイナA.ニューウェイもマクラーレンに行ってしまった。そんなこんなで、長く続いたウィリアムズ帝国もとうとう終焉を迎えようとしているのか? ひとつのチームが永遠に強いって事は、このF1の世界では有り得ないと思うし、もうそろそろそんな時期かもしれない。しかしコンストラクタはいいとしても、ジャックにはぜひ今年チャンピオンを取ってほしいと、切実に願う今日このごろであった。
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