1996 Formula One Champion Ship
Round 5. San Marino GP. Results

Last updated, May.06 1996
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第5戦 サンマリノGP最終結果
◇5月3日〜5日:エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ・サーキット(イモラ・イタリア)
- 1 D.ヒル(ウィリアムズ・ルノー)
- 2 M.シューマッハ(フェラーリ)
- 3 G.ベルガー(ベネトン・ルノー)
- 4 E.アーバイン(フェラーリ)
- 5 R.バリチェロ(ジョーダン・プジョー)
- 6 J.アレジ(ベネトン・ルノー)
○ヒル今期4勝目
1996年F1第5戦サンマリノGPが、フェラーリの地元、15万人ものティフォシが見つめるイタリア・エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ・サーキットで行われ、D.ヒルが今期4勝目を挙げた。
スタートは予選4位クルサードが今回もスーパースタートを決めトップに立つ。2位ヒル、ポールポジションのシューマッハは少しもたつき3位、4位サロ、5位ベルガー、6位バリチェロと続く。予選3位のヴィルヌーブはスタートで5位アレジと接触し、後輪をバーストさせ早くもピットイン、最後尾まで順位を落としてしまう。アレジには問題はなかったが7位まで順位を落とす。
2周目、シューマッハは早くもヒルをかわす。また、ベルガーはサロをかわし4位へ。ここまで健闘していたサロはエンジンブローで結局リタイア。
予選のタイムからも解るようにクルサード/マクラーレンはペース的に苦しく、シューマッハがすぐ後ろからプレッシャーをかけ続ける。そこから2秒遅れでヒル、ベルガーと続く。
20周目クルサードが1回目のピットイン。8.2秒で作業を終え、コースに出る。クルサードがいなくなると、シューマッハは猛ダッシュで1周してピットへ。9.5秒でピット作業を終え、そのダッシュが効いてクルサードの前に出ることに成功する。この時点でヒルがトップに立つ。
フォルティのR.バドエルとアレジはピットインの際、ピットレーンでの80Kmの速度制限違反でペナルティを受けてしまう。
31周目、トップのヒルはここまで粘って1回目のピットイン。7.6秒で作業を終えシューマッハの5秒前でコースに復帰。しかし、シューマッハはすぐに1秒差以内に迫る。
32周めの順位は、ヒル、シューマッハ、クルサード、ベルガー、バリチェロ、アーバイン、9位に右京、ヴィルヌーブは15位。
41周目、シューマッハが2回目のピットイン。11.7秒で作業を終えコースへ。クルサードも次の周にピットイン。しかしエンジンをストールさせ大きくタイムロス。
45周目クルサードがトラブルでリタイア。ここで右京は6番手に上がったのだが、それもつかの間コースアウトしている映像が・・・。デファレンシャル・ギアのトラブルだったらしい。
シューマッハは、周回遅れのハッキネン、ディニスのバトルに引っ掛かり、なかなか前に出れない。この間にヒルとの差が30秒以上開いてしまう。
51周目ヒルが2回目のピットイン。8.3秒で作業を終え余裕でコースに復帰。
残り5周のところで、それまでファーステストを連発しながら最後尾から追い上げ、6位まで来ていたヴィルヌーブがいきなりピットイン、リアサスペンション・トラブルでそのままリタイアしてしまう。
結局、ヒルがそのままチェッカーを受け、今シーズン4勝目、ウィリアムズは開幕から5連勝。2位シューマッハ、3位には久々の表彰台ベルガー。4位アーバイン、5位バリチェロ、6位アレジが入った。
序盤の展開で、クルサード、シューマッハにヒルがなかなか追いつけず、そのすぐ後ろにベルガーが迫っているのを見て、これまでのウィリアムズのマシンの優位が無くなったのでは?、と期待してしまったのだが、その期待は甘い!ことをまざまざと見せつけられたレースだった。
ヒルは多めに燃料を積んでのスタート。それではじめは今一つペースが上がらなかったが、軽くなってくるとペースを上げ、他のチームが20周過ぎに1回目のタイヤ交換を必要とするのに、ヒルは31周まで引っ張りタイヤ交換。しかも、そのタイヤがまだまだ走れる状態だったと言うから、ずば抜けたマシン・バランスであることがわかる。これだと、作戦も立て易いし、ゆとりを持って戦える。今回シューマッハが周回遅れに引っかかってしまった不運もあり、ますますヒルにゆとりを与えてしまったが、しばらくウィリアムズの優位は揺らぎそうもない。
クルサードは、前回ヨーロッパGPといい好スタートを決めて序盤盛り上げてくれたけど、トラブルでリタイアは残念。
それから、ベルガーの表彰台は去年のハンガリーGP(3位)以来12レースぶり。この辺から波に乗って欲しいところ。(そう言えばベルガーがゴール後、マシンをコース脇に止めると多くのファンがベルガーの車を取り囲んで喜んでいるシーンがあったが、やっぱりベルガーってティフォシに支持されてるんだなあ。)バリチェロは連続5位入賞、次はもう少し上を狙って欲しい。
ヴィルヌーブとアレジはちょっと残念、ついてなかった。スタートは2人とも一瞬良く見えたのだが、見る見るうちに中盤に埋もれてしまって・・・。しかもヴィルヌーブは後輪をバーストしてしまい・・・。アレジはヴィルヌーブのリタイアのおかげで6位に入ったが、ペナルティを取られたり、スピンしたりと今回もどたばた落ち着きがない。私は特にこの2人がひいきなので、スタートで2人とも失敗した瞬間、もうTV見るの止めようかと思ったほど。次回のモナコは頑張って欲しい。
それに右京も、6位入賞と期待した途端のリタイア。原因は現時点では解りませんが、これがまた自分のミスだったら、もう絶対期待なんかしない!(デファレンシャル・ギアのトラブルだったようです)。
そんな訳で、結局ウィリアムズ強しが、このまま続くのかな。そんななか、フェラーリの2台が完走している。決勝では予選で使用したニュー・エンジンではなく、信頼性重視で旧エンジンを使用し、それがうまく行ったかたち。ポールを取ったニュー・エンジンが決勝でも使えるようになると、もしかしたらウィリアムズに迫れるかも。もう少し様子を見ていきましょう。
次回は華やかなモナコGPです。初めての人にはキツイこのコースをジャック・ヴィルヌーブがどう攻略するのか?、お手並み拝見!。もちろん、シューマッハのモナコ3連勝もかかっている。モナコ・マイスターの称号をセナから受け継ぐ事ができるのか、これも注目。楽しみに待ちましょう
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