第17戦 オーストラリアGP最終結果
11月10日〜12日
アデレードサーキット
Last updated, Nov.12 1995
- 1 D.ヒル(ウィリアムズ・ルノー)
- 2 O.パニス(リジェ・無限ホンダ)
- 3 G.モルビデリ(アローズ・ハート)
- 4 M.ブランデル(マクラーレン・メルセデス)
- 5 M.サロ(ティレル・ヤマハ)
- 6 P.ラミー(ミナルディ・フォード)
○ヒル、最終戦を制する(棚ボタとは言い過ぎか)。
このレース、半市街地コースのため路面が滑りやすく、また気温もかなり高くなったため、出走23台中完走わずか8台の超サバイバルレースとなり、クルサード、シューマッハ、アレジ、ベルガー等の上位陣が相次いでリタイアする中、ポールポジションからスタートのD.ヒルが最後まで生き残り優勝。今シーズン4勝目を挙げる。
スタートはまず、予選2位のクルサードがいいスタートを切り、ポールのヒルをかわしトップを走る。予選3位のシューマッハはスタートをミスし、予選4位5位のベルガー、アレジのフェラーリ勢にパスされ一時5位まで順位を落とす。シューマッハはすぐアレジ、ベルガーをかわすが、そのあいだにウィリアムズの2台が1、2フォーメーションを独走で築く。ところが、クルサードが最初のピットインのためピットレーンに入ったところ、その入り口のカーブを曲がり切れず壁にぶつかり、そのままリタイア。テレビで見ていると、ピットレーンに入ったところで、ガクンガクンと不自然な動きをしたので、あれ?と思った途端、カーブを曲がれず壁にドスン。どうもシフトダウン時にエンジンの回転を自動で合わせる機能が故障して、エンジンの回転が異常に上がってしまい、曲がれなかったらしい(熊倉さん、土屋さん、あそこまで言わなくてもいいのでは...)。
一方シューマッハは、ヘアピンの突っ込みで前のアレジのインを取りパスしようとしたが、アレジの無謀とも言える"締め"で接触、シューマッハはリアサスペンションを、アレジはフロントウィングを壊し、いったんピットインして再度コースに戻るが結局それが原因で二人ともマシンを降りる。
ベルガーは、エンジンがいきなり激しくブローしてリタイア。その他、一時2位を走っていたフィレンツェン、ハーバートもエンジンまたはギアボックストラブル、右京もエンジントラブルと次々リタイア。結局2位に入ったパニスも、残り3周は白煙を吹き上げながらなんとかゴールにたどり着く(失格にならなければいいが...)といった、サバイバルなレースになってしまった。
そんな中、一人なんのトラブルも無く、一人旅に強いヒルが難無く優勝。また、2位パニス、3位モルビデリと、もしかして初めての表彰台?(資料がなく正確な事がわからないが...だれか教えてm(__)m)というような、いかにもサバイバル!という結果となった。
<所感>
アレジはチョットあせったのか?スタートでシューマッハの前に出たがすぐパスされ、そしてまた...と「2回もシューマッハにぬかれては....」と意地があったのだろうけど、あれはいただけない。アレジらしからぬ行為であった。来シーズンは車をバクリ合う(北海道弁)二人。あまりしこりが大きくならねばいいけど...(この二人なら大丈夫そうだけど、なんとなく)。
寒かった秋の日本から、いきなり初夏のオーストラリアで高温対策が各チームとも万全ではなかったのかな?。このサバイバルレースの結果から言うと....
ヒルが優勝した事で、ヒルがウィリアムズを出されるといううわさは静まるか?(今回の優勝はあまり評価の対象にはならないか)。
予選一日目に高速でタイヤバリアに激突し、意識不明の重体に陥っていたM.ハッキネン(マクラーレン・メルセデス)は、今日(11/12)のテレビ中継の情報では意識も戻り、起き上がれるまで回復した模様。"意識不明"と聞いたときには本当に心配したが、回復に向かっているとのことで一安心。一日も早くよくなって、来期はぜひ初優勝を!。
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