勇者ゆたっちの冒険
●第8話●


 めきめきと力を上げ、ついに1人で遠出が出来るようになった歌を忘れたカナリヤ(意味不明)ゆたっちの冒険は、今日も今日とて快調に進んで行くのでありました。

 ラダトームの南西にある洞窟を目指して、ゆたっちはレベルアップに励んでいた。洞窟である。洞窟といえばレベルアップと宝物の宝庫(かぶってるよ)。冒険の醍醐味である。よーし。行ったるでぇ。

 たいまつの頼りなげな明かりを頼りに(かぶってるって)、洞窟の奥深くへと進むゆたっち。歩いている内にどんどん敵と遭遇し、どんどんレベルが上がって行くので、この洞窟はわりと楽勝だったりする。

 まあ、この洞窟も別に何があるって訳じゃないんで、意味もなく生き物を殺して自分の力を蓄えるだけ蓄えるという、めっちゃめちゃ自分に優しい衝撃吸収GOAって感じで(意味不明2)、おれは一体何をしとんじゃ状態ではある。何か重要なアイテムがあるとか、大事な人がいるとか、素敵な出会いがあるとか、よく分かんないけど何となく気持ち良いとか、愛だとか恋だとか、そういう目的になるものが必要だよな、ダンジョンには。

 そういえば、ファミコン版のこの洞窟は楽しかった。入っても入っても、盗っても盗っても(なぜこんな字なんだ)、入る度に宝箱の中身が復活して、何度でもアイテムやゴールドを手に入れることが出来た。そうじゃそうじゃ、そうじゃったなあ。

 それが今やどうだ。洞窟内の経路は変わっているし(確かそうだよね)、ゴールドも1回手に入れたらもう終わりだし。これ、パワー落ちてるやん。

 あと気になったのが呪いのベルトの存在。このダンジョンにあったんじゃなかったっけ? 何度探しても見付からないんだよなあ。探し方が悪いのかなあ。それとも単なる思い違い? うーむ。謎だ....。

 つまらないダンジョンのためにまるまる1話を使ってしまった。失敗失敗。


 変なところで反省する(笑)新しい勇者の冒険日記。次はどんな展開を見せるのか....。つづく

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