更新六回目の巻頭言♪

夏も暑い日が続きますがいかがお過ごしですか?
なんて文章のマッタク使えない日々が続いておりますがいかがお過ごしですか?
すでにご存知だとは思いますが,「本物なだいなだ」のほうが大変な盛況ですね.
みなさまにもぜひ参加していただいて,暑い議論を交わしてみてはいかがでしょう.
 
本物なだいなだ なだいなだ のサロン
 
さて,「クレージイ・ドクターの回想」が電子ブックで購入できるみたいです.
暑い夏はなだいなだを読んで乗り切ろう!なんてね.
表裏なだいなだと本物なだいなだ,これからますますおつきあいくださいませ.
 
「クレージイ・ドクターの回想」 電子文庫 パブリ


裏なだいなだへようこそ!

このぺーじは,私が一番大好きな人間,なだいなださんのことを書き綴っていくページです.
ちゃんと,なだいなださんのことを知りたい方は,正統派なだいなだ(表)にいってくだされ.
ここは,なだいなださんとは何も関係のないナダイストが,好き勝手な事を叫んでいるだけで
信憑性などなんにもない,うそのやんぱちですのであしからず.

なだいなださんももう74歳.あとどんなに生きても50年.
これからも一人でも多くのナダイストをうまれることを期待してます.



<こんなことを思う>

神,この人間的なもの―宗教をめぐる精神科医の対話
(2002年9月 岩波新書 新赤版 (806) ISBN 4004308062 \780)
まあ,よく書いたと思う.一応本書が出て,「権威と権力」,「民族という名の宗教」と三部作が完結したといえる.今回ももちろん対話形式をとる.
本人もいっていることだが,やはり内容としては,今昔の感を否めない.前二冊の時代に出されていれば,と大変悔やまれるところ.
ここからは想像で話すんだけど,氏の最近の本は問題提起にとどまらず,意識的にその解決方法まで提示しようとしてるかに思える.本来の氏の立場は,個々人が諸問題について自ら思考し,独自の見解に基づいて行動することを望むはずなのだが,最近は一歩進んで具体的に提示するところまでになっているということ.
当然,その氏の提示を読者が盲目的に受け入れることは氏は望まないわけで,その点を誤読なきようどう文章化するかでおそらく悩んだのではないかと.
だけどこの氏の変化は現在の私には理解できない,どうしても氏のあせりにみえてならない.もうすこしゆったりかまえたらどうですか?
もう一点は天皇制をどう処理するのかで悩んだのではないか.おそらく彼の昔の同士も勲章なんかもらい出しちゃったりして,複雑なんだろうけど,やはり正面からぶつかるべきだと残念.


人間,とりあえず主義
(2002年7月 筑摩書房 ISBN4-480-81444-2 \1500)
待望の新刊!と喜びたいところだけど,書下ろしではなく,筑摩書房のPR誌「ちくま」に連載されたエッセイ「人間,とりあえず主義」をまとめたもの.ナダイストとしてはすでに読んでしまっているので,特にってこともない.
しいていえば,表紙のイラストが気になる.のんびりしていていい出来だとは思うけど,「とりあえず」だとなぜタバコなのか?
氏はタバコをやめてもう結構たつし,喫煙禁止地区を設ける条例が施行される世の中なのにである.この短絡的な発想が,まるでJTのCMのようだが,もしかしたら氏独特のユーモアなのかもしれないと,今では納得してるけどね.
内容的は評価の分かれるところとなっている.孫と遊園地にいってケイタイを落としたやら,北鎌倉の緑を守る会の会長をやってるやらと,「すっかり油っ気が抜けて,さわやかになっちゃってる」など.
しかし,わたしはそうは思っていない.一連のエッセイは筑摩書房のPR誌に連載されたもの(そしていまでも連載は続いている)である性質上,あくまでも平均的な表現にせざるを得ない.
その中で,落ち着いたシニカルなユーモアを十分に発揮している,いわばプロの文章であって,別に油が抜けたわけでもなんでもないと思う.
もしそう思われる向きがある方は,「婦人之友」に連載中の「つむじ先生の処方箋」読むべし.ぜんぜん抜けてないことが確認できる.本書は「おじいちゃんの日々のお便り」として受けとめるとよいだろう.


〈こころ〉の定点観測
(2001年3月 岩波書店 ISBN4-00-430718-X \700)









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