ジェノヴァの登山鉄道 2009

GENOVA - Principe-Granarolo Railway 2009

最終更新日/Up Date : 08/04/2009

 北イタリアの港町ジェノヴァは海と丘陵地帯に挟まれた狭い土地に街並が広がっています。平地が少ないこの街では、集合住宅が斜面にへばり付く様に丘の上へと建てられており、住民の足として街中にはケーブルカーやエレベータが多く見られます。
 ここで紹介するプリンチペ・グラナローロ鉄道(Ferrovia Principe-Granarolo)はそんな斜面の街の足の一つで、100年の歴史を持つ軌間1,200mmのリッゲンバッハ(Riggenbach)式歯軌条鉄道です。名前の通り、FS線のジェノヴァ・プリンチペ駅近くと丘の中腹のグラナローロの間1,136m、高低差194m(最大勾配214‰)を小さい二軸の赤い電車が結んでいます。
 この小さい鉄道はラック式鉄道でありケーブルカーではありませんが、電車は片側が両フランジの車輪を履いており、路線の中間点で2両の車両がそれぞれ固定した方向に分岐して交換する方式はケーブルカーと同じです。
 訪問時は残念ながら更新工事の最中で、営業運転はプリンチペと中間点手前のバリ(Bari)の間のみで、電車1両(1号車)が行ったり来たりしていました。

Principe - Granarolo 1,136m
※情報は全て2009年03月現在のものです。

ジェノヴァの鉄道の玄関口の一つ、FS線プリンチペ駅傍のトンネルの上がこのプリンチペ・グラナローロ鉄道の乗り場。赤い小さな電車が急勾配をゆっくり上ってゆく。


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小さな駅
下側の終点、プリンチペの小さな駅舎。中は待合室のみ
03/2009 Principe-Granarolo Railway, Genova, Italy
登り方向を望む
車体はケーブルカーの様な菱形で、側窓に段差が見られる
03/2009 Principe-Granarolo Railway, Genova, Italy
車内の様子
狭い車内には木製のベンチが段差を付けて配されている
03/2009 Principe-Granarolo Railway, Genova, Italy
住宅の狭間をゆく
プリンチペから中間点付近までの間は林立する集合住宅の狭間を抜けてゆく
03/2009 Principe-Granarolo Railway, Genova, Italy
人は通れません
軌道内は歩行禁止・・・実際は沿線住民の生活道路となっている
03/2009 Principe-Granarolo Railway, Genova, Italy
途中駅だけど暫定的な終着駅
暫定的な終点、バリ駅。線路はこの先、交換設備を経てさらに上へ続く
03/2009 Principe-Granarolo Railway, Genova, Italy
草生す軌道
バリ駅の直ぐ上側にある交換設備の草生す軌道。向かって右側は車両の回送用に使われている模様
03/2009 Principe-Granarolo Railway, Genova, Italy
本来の終点
本来の上側の終点、グラナローロ駅。立派な駅舎の奥は車両整備施設になっている
03/2009 Principe-Granarolo Railway, Genova, Italy
上からの眺め
グラナローロ駅から少し登った眺めの良い尾根の上から見たジェノヴァの街並
03/2009 Genova, Italy

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