朝はこんな写真からスタートです。

これは新幹線の連結風景。東海道新幹線だとなかなか見られるものじゃありません。東北新幹線だからこその風景でしょうか。

そして若干の二日酔いの一行ですが、ここでイトウ君が珍しく途中離脱。なんでも仕事の資料を作っておらず、今日中に仕上げないかんらしいです。そういうのは旅行前にやっておくもんなのが社会人じゃないのかなぁ…

ということでここ郡山からはジョージと二人旅です。

郡山から赤べこ列車に乗ります。

そして向かう先は会津若松。とあるもの凄くユニークな物件を見に逝くわけですが、郡山から片道1時間半弱かかります。

会津磐梯山はまだまだ雪化粧中。

でも気温はすっかり初夏の陽気です。燦々と照らす陽光に赤い車体が映えます。

途中車中でコンタクトレンズをなくすというハプニングもありましたが、無事到着。て、全然無事じゃないじゃん。

駅舎もなんちゃってお城風です。流石GW、もうそりゃ人大杉。で、我々は飯盛山に向かうんですが自転車で行こうかバスで行こうか迷いましたが、結局Taxi!財力付くと人間は堕落します。

タクシー超早ぇ!ということで飯盛山に到着です。こちらもすっかり観光地化されてますが、白虎隊自刃の地として有名なところです。でも今回はそれよりも奇妙なものを見に来たんですがね。


一般見学者とは別ルートというか全く逆方向から登っていきます。といっても特段意図があるわけでもなく、単なる天の邪鬼です。

そして全く意図が読めない俳句。後述しますがイタリアと仲がよいことをアピールする目的なんでしょうか?

そして麓から徒歩15分ぐらいで今回の物件にたどり着きました。今回はこちら栄螺堂でございます。この異様なねじ曲がったような物件は江戸時代後期に建立された仏堂でございます。


手が込んでるんだか、そうでないんだか今一判別付きづらいんですが、歴史的に偉いんじゃなくて、建築的に偉い建物なのでこのゴチャゴチャっぷりは全然許容範囲であります。

そして内部構造はこのような感じ。螺旋状のスロープが続いています。元々ここのスロープには三十三観音が設置されており堂内を巡るだけで巡礼が可能になるという目的はかなりものぐさな建物ですが、木造建築で二重螺旋構造にするというかなり手の込んだものを作っております。三十三間堂のように一直線にした方が簡単なはずですが、広さに制限があったためでしょうか?全く持って謎です。

窓からは東京から少し遅れた桜が満開です。我々は殆ど見ちゃいませんがね。

最上部はこんな感じ。千社札貼られまくりです。そしてここを境に下るわけですが…

行きとは違うスロープを下ることになります。全く同じ作りなので一瞬同じ道を戻っているのかと錯覚しますが、違うところです。この不思議な感覚を意図的に作ろうとしたのであればかなり計算された建築であります。

栄螺堂の中心を貫く柱。結構細いものです。梁の巡らし方とかジョージと二人でああでもない、こうでもないと語ってましたら気が付いたら建物内に30分以上も滞留することに。他の人なんて5分前後で出てくるというのに…
これだからマニアは(ry。


一通り内部の見学を終了させて再び外観を愛でます。見れば見るほど不思議な建物です。

この建物の価値からするともっと大事に扱っても良さそうなものですが。如何せんこの飯盛山私有地です。商魂たくましい方々が大挙してまして、それがまた不思議な俗物っぽさを醸し出してます。まぁ、ものぐさ巡礼施設ですからこの程度の生臭さがあった方がいいのかも知れませんな。

そしてここいらから生臭さの方向が変わってきます。
この飯盛山は栄螺堂なんかよりも白虎隊自刃の地としての方が全然有名でありまして、主君への忠誠心の高さを示すの象徴ともなってる所であります。それが故に戦前には国家への忠誠を求める帝国政府によって再評価され、同じように(厳密には違うけど)国家主義を採用し、軍事同盟を締結したイタリア、ドイツからも評価されるに至りました。


こちらがドイツ寄贈の石碑。この辺りの経緯とか意味をきちんと総括しないでは日本の戦後は本当の意味では終わらないと思う。事が過ぎれば「水に流す」というのは日本人の一番の悪いところだと思います。

改めてこの山の業の深さを感じつつ会津若松の街を一望します。白虎隊はここから鶴ヶ城が落城したのを見て自刃したことになっていますが、実際は近所の火事を誤認したもので、なんというか…
しかもここで自刃した19名ばかりがクローズアップされますが、実際は300名近くが生き残っていることはあまり知られておらず、この辺りも戦前の政府のイメージ操作と変に武士道を美化しがちな日本人のメンタリティが影響してるような気がします。
なんだかなぁ… ( ・ω・)

一通り栄螺堂も見ましたので、そろそろ東京に戻ります。夕方東京に戻る人たちで混雑する前に新幹線に乗りたかったんで大急ぎで郡山にもどりますが、会津若松の駅で磐越西線を運行する「ばんえつ物語号」に遭遇しました。

博物館とか公園で展示されているSLは何度も見ているんですが、実際に運行しているSLを見るのは実は初めてのボク。結構な迫力に圧倒されます。乗ってみたいなぁ…

泣く泣くC57くんともお別れして、朝来た道を戻っていきます。折角ですし、朝から殆どメシも喰ってなかったので駅弁でも買って列車の中で旅情でも満喫することにします。

なんじゃ、こりゃぁぁぁぁ!写真ではわかりにくいですがおにぎりが滅茶苦茶小さいです!4つ入ってますが足しても普通のコンビニのおにぎりぐらいの大きさしかないものを思われ。これで1000円も取られるたぁ俺も足下見られたもんだぜ、クソッ。
悔しいです!(´@皿@`)

起きあがりこぼしなんかが付いてきましたが、そんなものより米の量を増やせ。

なんだか最後に不満の残るたびになってしまいましたが、全体的にノープランであったにも関わらず満足度は高めです。最近我々旅慣れすぎ感が出てきました。

誰もいない我が家へのお土産は力餅。これだけで残りのゴールデンウィークの食料としました。だって1個でかなりお腹一杯になるんだもん。
そういうわけで粉まみれになりながら次回までサヨウナラ。
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