地図を見ても、50kmという距離を聞いただけでもお分かりになる通り、このハイキングは想像を絶する苦痛を乗り越えるための体力と精神力を必要とする、まさに自分との戦いといえる物であった。1人は自らの鍛錬のために、1人はこれを経験として得るために。それぞれが乗り越えてきたその先にはいったい何が見えたのか…?僕が得たものは、この大きな距離を歩ききったという自分に対する誇りであった。これから自分が困ったときや、迷ったとき、これを思い出すことによって自信を取り戻せる。そんな経験をみなさんもしてみたいとは思いませんか?
関水和則
去る1998年12月31日、我々ボーイスカウト渋谷5団は、明治神宮へ初詣奉仕へ 行って参りました。(初詣奉仕とは、明治神宮へ初詣へ来られる方々の整備、安全確保をすることです。)さて、この初詣奉仕、我々ベンチャー隊にとっても試練なのです。何故かと申しますと、我々の活動は初詣客の方々の整備なのです。故に必然的に外気に触れることになります。我々の制服はTシャツに長ズボン。この破滅的な寒さは尋常ではありません。1時間サイクル20分交代とはいえ、なかなかの修羅場です。そんな地獄絵図の様な状態の我々を励ましてくれるのが初詣客の方々です。「がんばってください。」 「大丈夫ですか?」等と言われますとこちらも勇気付けられるものです。そのお陰で無事落伍者もなく、活動を終えることが出来ました。本当に皆さんどうもありがとうございました。
佐藤 直陽
僕は今回初めてベンチャー隊員として庭燎奉仕に参加したのだが、前回までボーイ隊で参加していた時と違い、立っている場所のそばに火が全くなく、非常に寒かった。しかし、休憩時間には皆でカップラーメンや菓子を食べたりもして楽しむことができた。それにしても、明治神宮に初詣に来る人の多さには毎年驚かされる。寒い中、長時間列に並んでいる人たちを見ていると、なぜそうまでしてここに来るのかとさえ思ったりもする。まあ、自分も少しはこの人たちの役に立っているんだと勝手に思い込んで、次回以降も是非参加したいと思っている。
山口 和訓
僕は庭燎奉仕とは大晦日の夜、明治神宮の通路に立ち、たいまつの番をするものと言われていた。だから僕は、寒い中凍えつつ元旦を迎える、と言うようなつまらないものを想像していた。が、実際参加してみると、立っているのは20分づつ、とゆう短いものでそれ以外の時間はテントの中でお菓子やもちを食いながら話をしたり、ゲームをしたりと好き放題。しかも立っているときも動かないせいか、それほど寒くなく、見ず知らずの人が声をかけてくれたりしてくれるので退屈せず、自分が何か重要なものに参加している気になった。そして来年も出たいと思わせるには十分な充実感を味わうことが出来た。
武石 和成
庭燎奉仕の待合テント
隼章を受賞