甲飛第十三期殉國之碑保存顕彰会

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平成14年 4月14日

第二十九回 甲飛十三期殉國之碑慰霊例祭

朗読された遺書

 

海軍少尉 野村龍三君

遺言書

神風特別攻撃隊琴平水心隊

海軍二等飛行兵曹

甲飛十三期 野村龍三

古今未曾有の国家一大興亡のこの時、沖縄周辺の敵撃滅の為、勇躍征途に向かいます。

生を享けて十八年何等なす事無く不幸に不幸を重ねて参りました事御詫び致します。

然しながら今や陛下の御盾とこの身を捧げることの出来ました此の光栄も一に御両親様の

御陰であります。

 

辞世

男児等乃燃えて燃えてし大和魂 身は九重乃花と散るらん

 

特攻隊愛機と共に搭乗員として、死を共にすることの出来る無上の光栄を今飾れることが

出来ました。

神国日本は必ず勝ちます。

勝利の日迄皆様の御健闘を御祈り致します。

龍三、よくやって呉れたと一言でもよいから言って下さい。

 

昭和二十年四月二十八日 出撃一時間前御両親様

 

遺書朗読 航空自衛隊奈良基地 二等空曹 梅田和美様

 

海軍少尉 野村龍三君 略歴

愛知県立豊橋中学校(自習館)出身

昭和18年10月 1日 海軍甲種飛行予科練習生第十三期生として松山海軍航空隊に入隊

昭和20年 4月29日 神風特別攻撃隊琴平水心隊詫間九四水偵隊として沖縄周辺にて突入戦死

昭和20年 4月29日 海軍少尉に特進

 

朗読された遺書

更新日:2007/11/03