甲飛第十三期殉國之碑保存顕彰会

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平成12年 4月 9日

第二十七回 甲飛十三期殉國之碑慰霊例祭

朗読された遺書

 

故海軍少尉  岩崎静也 君

松場、貴様の実家に一泊してお世話になってきたよ。

お寿司やオハギと、色々ご馳走を作って頂いた。

お陰で、自分の実家に帰って肉親に会えた気分だった。有り難う。

帰りには貴様の周囲の方々から賎別まで頂いてきた。

どうせ俺は二、三日で出て征く。

俺には今更、使い道のない無用の金だが、自分の肉親から頂いたと思って封を切らずに、

搭乗服に仕舞って出て征く。

お前に置いていくと良いんだが悪く思うな。

そして坂本豊治の遺骨も胸に抱いて一緒に征く。

貴様からも喜んで出て征ったと、郷里の皆さんに宜敷く伝えてくれ。

 

この遺書は、昭和20年5月23日、光基地を出撃した回天特攻轟隊が乗り込んだ、伊号第三六一潜水艦が

5月30日沖縄東南方において敵潜水艦と交戦、散華された北海道旭川市出身の故岩崎静也君(三重空後期入隊)が、

同僚に書き残した手紙が遺書となりました。

 

朗読された遺書

更新日:2007/11/03