秋 田

 

沿革

昭和20年6月、北秋田市(上大野村)の大野台には、16歳から17歳の予科練で編成された

土浦海軍航空隊の「グライダー特攻」訓練基地が設けられ、その隊員ら約900人の宿舎として

上大野国民学校(現合川東小学校)が使われた。

当時の訓練はロケット型戦闘機秋水の完成に備えたもので、数メートルのゴムを引っ張り、それを

引き離し、人が乗り込んだ小さなグライダーを飛ばすもの。グライダーは空高く舞い上がり、先

端には爆弾に見立てた砂袋を取り付けて、敵艦に体当たりする想定で訓練が続けらた。

 

平和公園

秋田県北秋田郡合川町

土浦海軍航空隊 秋田基地跡碑

碑文

昭和二十年夏海軍航空隊第十四期甲種飛行隊予科練習生九百名が国に殉ぜんと空中特攻の猛訓練

に励みし血と汗と涙の滲む基地跡なり

いま往時を偲び永久の平和を祈念し建立する

撰文 秋田基地隊員一同

題字 秋田県合川町長 畠山義郎

平成四年六月六日建立  

 

合川東小学校

秋田県北秋田郡合川町

秋田基地宿舎

 

秋田基地宿舎

 

予科練    秋水

更新日:2011/07/31