故地探訪 豊浜

 

一宮海岸

香川県三豊郡豊浜町

陸軍船舶幹部候補生 留魂碑

碑文

陸軍船舶候補生隊は昭和十九年四月より終戦にいたるまで豊浜に駐屯せり

船舶兵は第一戦における海洋機動力の主体として挺身難に赴き全軍の人柱となるべき使命あり

隊員は深く之を肝に銘じて日夜鍛錬に励み 業なるや将校として陸続前線に身を投じ激戦の間

燃ゆる生命を祖国に捧げて不帰の客となった勇士又少なしとせず

いまや鉾を収めて星霜四十をけみし征時慟哭の記憶漸く風化せんとするに際し戦友力を合わせ

舟艇上に指揮を執る候補生像を思い出深き此の海岸に建立し英霊の名籍を像下に納めて鎮魂

の祈念を秘め永く後世に伝ふる事となせり

 

 

海上挺身戦隊

更新日:2002/10/02