砲塔砲台

 

丹賀浦砲塔砲台

鶴御崎にある丹賀浦砲台は、大正12年に廃艦となった巡洋 戦艦伊吹の後部主砲を移設して作られた。

口径30センチの二連装砲塔、射距離は26,800mあったと記録されている。

 

巡洋戦艦伊吹

 

丹賀浦砲塔砲台

 

対米英関係が緊迫する昭和17年1月11日、要塞砲兵連隊は丹賀砲塔砲台で実弾試射を実施。しかし

その日の試射の最後の一発が砲塔の内部で暴発。砲室内にいた16名全員が即死、周囲の施設にいた

28名が重軽傷を負うという大事故が発生した。この事故により丹賀砲塔砲台は敵艦に向かって一発の

砲弾も発射する事なく、その役目を終える事になった。

 

巡洋戦艦伊吹 艦歴

明治40年 5月22日 起工(呉海軍工廠)

明治40年11月11日 進水

明治42年11月 1日 就役、一等巡洋艦(装甲巡洋艦)

明治44年  月  日 タイ王国・ラーマ6世の戴冠記念観艦式に参加

明治45年  月  日 巡洋戦艦に変更

大正11年  月  日 ワシントン海軍軍縮条約により廃棄が決定

大正12年 9月20日 退役、除籍

大正13年  月  日 解体、砲塔が津軽要塞・豊予要塞に転用

 

丹賀浦砲塔砲台 略史

大正15年 8月  日 豊予要塞司令部 設置(佐賀関)

昭和 2年 4月  日 豊予要塞司令部 佐伯に移転

昭和 2年 6月  日 丹賀砲台 起工(30センチ砲塔砲台)

昭和 6年 9月  日 丹賀砲台 竣工

昭和16年12月  日 戦時編成 令達

昭和17年 1月11日 丹賀砲台 実弾試射中に爆発

 

丹賀浦砲台跡

 大分県佐伯市

丹賀浦砲塔砲台 (山上のドーム)

 

地下弾薬庫の入口

 

巡洋戦艦伊吹 砲塔井

 

巡洋戦艦伊吹 砲塔井

 

巡洋戦艦伊吹 砲塔井

 

砲塔井の回廊 (火薬庫)

 

砲塔井の関連施設 (動力室、冷却水槽、等)

 

巡洋戦艦伊吹の砲塔が向けられていた海域 (豊後水道)

 

忠魂之碑 (砲塔砲台で使われた巡洋戦艦伊吹の砲弾)

碑文

昭和十七年一月十一日 事故に殉せし英霊の冥福を祈るため 茲に其の芳名を連ね後世に遺す

昭和二十年盛夏建立

内藤千里  廣橋虎彦  南里秀雄  上野陽男  河野  榮  大森新平  植山一郎  〆野善三

中嶋金作  松本博文  黒木鐵哉  駒方好夫  棚町廣記  北原政登  宇田榮二  山本郁夫

 

忠魂之碑 (後方は砲塔砲台への斜坑口)

 

連合艦隊

更新日:2010/07/19