海軍大尉 小灘利春

 

航行艦襲撃訓練の開始時期

平成10年 7月

 

航行艦襲撃訓練は何時から始まったか?

回天の攻撃目棟を洋上の航行艦に転換することは20年4月16日に決定したとされており、その天武隊の各艦は

月20日から出撃を開始しした。

3月13日、光を出撃した基地回天隊の白龍隊(第一回天隊)も当然ながら出撃前に洋上を航行する目棟に対する

訓練を重ねている。

さらにそれ以前、硫黄島に向かった千早隊でも、川崎順二中尉ほかが航行艦襲撃の訓練をした上で、2月20日出撃している。

確かなのは、金剛隊に参加した潜水艦の攻撃状況報告があった直後の2月5日には大津島で何人かが航行舵襲撃訓練を

実施しその成績が私のメモに残っている。

そもそも19年9月、回天の訓練がスタートした時、指揮官板倉少佐が回天の使用方法について講義され、

泊地内の碇泊艦攻撃と並べて航行艦に対する攻撃要領を解説しておられる。

 

第一次攻撃の菊水隊出撃搭乗員の選考が行われた時、板倉少佐は私に、

「最初は碇泊艦攻撃、第二撃は航行艦襲撃。君はどちらを希望するか?」と言う質問をされた。

従って、当初から航行艦が対象に入っていたことは確かであろう。

但し、どの程度に方針が固まっていたものか、今は明らかではない。

第二次の金剛隊は潜水艦六隻、回天二十四基を以て警戒厳重な散泊地の攻撃を踏襲し、期待に反する結果に終わった

 

航行艦襲撃を準備する事になって、大津島では練習生全員を集めて私は射角表の作成方法を説明し、

皆で作図、計算する様課題を出した。

その時期は私は19年の11月か12月、遅くても20年1月までと記憶する。

どなたか、これに関する御記憶があればお知らせください。

 

海軍大尉 小灘利春

更新日:2007/09/17