第十三期甲種海軍飛行予科練習生　揺籃の地

土浦海軍航空隊

．土浦海軍航空隊　略史

．昭和１ ５年１１月１５日　霞ヶ浦海軍航空隊　水上機隊跡に開隊

．昭和１８年１０月　１日　甲飛十三期（前期）、入隊

．昭和１８年１２月　１日　甲飛十三期（後期）、入隊

．昭和１９年　３月　１日　甲飛十三期（後期）、三重航空隊から転入隊

．昭和１９年　７月２５日　甲飛十三期（前期）、予科練教程を卒業、飛練教程へ進む

．昭和１９年　９月　１日　甲飛十三期（後期）、予科練教程を卒業

．昭和１９年　９月　１日　特殊兵器要員募集

．昭和１９年　９月　１日　甲飛十三期（後期）の一部、第一特別基地隊へ入隊（回天）

．昭和１９年　９月　１日　甲飛十三期（後期）の一部、水雷学校へ入隊（震洋）

．昭和１９年　９月２０日　甲飛十三期（後期）、予科練教程を卒業、飛練教程へ進む

陸上自衛隊　武器学校

茨城県土浦市

土浦海軍航空隊　司令部

雄飛の松　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　号令台

山本五十六「常在戦場」碑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山本五十六元帥像

予科練記念館「雄翔館」

予科練之碑

碑文

予科練とは海軍飛行予科練習生即ち海軍少年航空兵の称である。俊秀なる大空の戦士は英才の早期教育

に俟つとの観点に立ちこの制度が創設された。時に昭和五年六月、所は横須賀海軍航空隊内であったが昭

和十四年三月ここ霞ヶ浦の湖畔に移った。

太平洋に風雲急を告げ搭乗員の急増を要するに及び全国に十九の練習航空隊の設置を見るに至った。

三沢、土浦、清水、滋賀、宝塚、西宮、三重、奈良、高野山、倉敷、岩国、美保、小松、松山、宇和島、浦戸、

小富士、福岡、鹿児島がこれである。

昭和十二年八月十四日、中国本土に孤立する我が居留民団を救助するため暗夜の荒天を衝いて敢行した

渡洋爆撃にその初陣を飾って以来、予科練を巣立った若人たちは幾多の偉勲を重ね太平洋戦争において

は名実ともに我が航空戦力の中核となり、陸上基地から或いは航空母艦から或いは潜水艦から飛び立ち相

携えて無敵の空威を発揮したが、戦局利あらず敵の我が本土に迫るや、全員特別攻撃隊員となって一機一

艦必殺の体当りを決行し、名をも命をも惜しまず何のためらいもなくただ救国の一念に献身し未曾有の国難

に殉じて実に卒業生の八割が散華したのである。

創設以来終戦まで予科練の歴史は僅か十五年に過ぎないが、祖国の繁栄と同胞の安泰を希う幾万の少年

たちが全国から志願し選ばれてここに学びよく鉄石の訓練に耐え、祖国の将来に一辺の疑心をも抱かず桜

花よりも更に潔く美しく散って、無限の未来を秘めた生涯を祖国防衛のために捧げてくれたという崇高な事実

を銘記し、英魂の万古に安らかならんことを祈ってここに予科練の碑を建つ。

昭和四十一年五月二十七日　海軍飛行予科練習生出身生存者一同

予科練之碑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　石碑「桜花」

石碑「雄飛」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　石碑「雄翔」

関西甲飛十三期会　殉國之碑

更新日：2006/03/30