甲飛第十三期殉國之碑保存顕彰会

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平成11年 4月11日

第二十六回 甲飛十三期殉國之碑慰霊例祭

朗読された遺書

 

故海軍二等飛行兵曹 安藤 鹿君

拝啓。父上母上様を始め、家内の皆様方いろいろ有り難う御座いました。

私は、この白菊特攻隊として、沖縄攻撃の任を受け、海軍記念日の意義ある良き日に、

いよいよ出撃することとなりました。

私は、別になにも思い残すことは有りませんが、芳枝には私の金を全部かけて、

立派な教育をつけて下さい。

それと共に、家の借金を全部払い、母上様には楽しい生活を送って下さい。

私は、今回の喜びは男と生まれこれ以上うれしいことはありません。

また兄に先立って敵船を沈めロロロ様また先輩の仇を取ります。

今日はいよいよ出撃だ。十九歳の青春の身は元気で沈着、冷静に敵撃滅に向かいます。

焼津の家を始め、水校諸兄、近所の皆様によろしく。

なお、私たちの出撃の記事を、朝日新聞社報道班員が書かれます。

また日本ニュース二五五号、撃沈の歌を高らかに歌っている北側、右より三人目が私です。

では、皆様お元気で、さようなら。出撃の日 五月二十七日。

 

朗読は、航空自衛隊幹部候補生学校 空士長 フジト ミヤさん

 

故安藤 廣君の経歴

昭和18年10月 1日 静岡県県立焼津水産学校より第十三期海軍飛行予科練習生として松山海軍航空隊に入隊。

昭和19年 5月     第三十八期飛行練習生として高知航空隊入隊。

昭和20年 2月10日 飛行練習生教程卒業。

昭和20年 5月24日 神風特別攻撃隊菊水部隊第三白菊隊として、鹿児島県の鹿屋海軍航空隊に進出。

昭和20年 5月27日 18時53分 同基地発進、沖縄周辺艦船攻撃戦死

 

朗読された遺書

更新日:2007/11/03