海軍兵学校第七十三期 英霊譜( 航空)

昭和20年 5月 1日〜 5月31日

 

昭和20年 5月 1日

  飛瀬  眞澄

  一七一空

  九州南西海域にて戦死

 

 

 

 

昭和20年 5月 3日

  本島  弘

  九三一空

  九州南方海域にて戦死

 

 

 

 

  園家  純一

  二一〇空

  徳島上空にて殉職

 

 

 

 

昭和20年 5月 5日

  宮脇  隆男

  佐伯空

  対潜哨戒に出撃、途中B29と交戦し豊後水道にて戦死

 

 

 

 

  平原  覺一

  七〇一空

  松江上空にて殉職

 

 

 

 

昭和20年 5月 7日

  秦   忠四郎

  六〇一空

  百里ヶ原基地にて殉職

 

 

 

 

昭和20年 5月 8日

  田中  達也

  詫間空

  人員輸送のため九七式飛行艇で詫間空から横浜空へ向かったが、

  翌日になっても到着せず、駿河湾沖で米機P51と遭遇し戦死したものと認定

 

 

 

昭和20年 5月10日

  中川  寛

  八〇一空

  南西諸島方面にて戦死

 

 

 

 

昭和20年 5月11日

  貝沼  英雄

  二〇三空

  伊江島上空の制空に出撃、沖永良部島上空にて敵倉満数十機と遭遇し未帰還、

  敵数機と相打ちせるものと認定

 

 

 

昭和20年 5月13日

  松本  秩人

  一七一空、偵察第四飛行隊(鹿屋基地)に所属

  沖縄局地偵察を繰り返す日々を送る、5月13日未帰還

  ご母堂ご詠歌  

   社殿の奥に子はまつられて 詣でなる吾慕うがに鳩の寄り来る

    飛び立ちて還り来ざりし爆音を 五月の空のふかさに聞けり

 

  芥川  進

  七五二空

  九州南東海域にて戦死

  遺詠

     故里に祈る姿を思ひつつ 征かむとすなり唯大君の為

   照るにつけ曇るにつけて思ふかな 故郷に残せし父母はいかにと

.              大空に挑みながらも思ふかな 寒きに祈る母の姿を

.              父母に一度見せばや大空に 飛び立つ我の剛き姿を

.             ご尊父ご詠歌

.              契りたる友のまごころ咲き匂ふ 花の都につどえ亡き友

.              幽明の扉はづして今日こそは したたかうけよ友の供養を

.              年波のよるべさびしき老いの身の 枕をぬらす水漬く汝が夢

.              天地のくづれんばかり叫ぶとも 汝はかへり来ず吾往かな

 

昭和20年 5月18日

  鈴木  與三郎

  七〇六空

  南西諸島方面にて戦死

 

 

 

 

昭和20年 5月21日

  青木  謙二

  霞ヶ浦空

  三沢基地から千歳基地に向かう途中、苫小牧沖で行方不明

 

 

 

 

昭和20年 5月24日

  久保田 謙造

  三〇二空

  当夜、3月10日に匹敵する東京大空襲が有り「彗星」で出撃

  大森上空でB29に体当りを敢行、戦死

 

 

 

昭和20年 5月25日

  眞弓  清政

  松島空

  南西諸島方面にて戦死

  「我れ敵戦闘機の攻撃を受く」と打電したまま消息を絶つ

 

 

 

昭和20年 5月28日

  宇田  豊治 

  霞ヶ浦空

  三沢基地の第二航空廠から零戦を引き取り霞ヶ浦基地への帰途、

  燃料不足により苫小牧沖に洋上不時着、殉職

 

 

 

昭和20年 5月30日

  仁井  喜司雄

  七五二空

  鹿島灘付近洋上哨戒の任務を受け木更津基地を発進、

  神ノ池の50度50浬付近の洋上まで連絡有るも以後消息不明

  最近の鹿島灘のB29の跳梁状況等に鑑み、之と交戦し被弾戦死を遂げたものと認定

  半月後の六月十九日、遺体が茨城県の大洗海岸に漂着

 

  宇都宮 裕

  三五二空

  空中戦闘の訓練中に垂直に落下して大村湾に突っ込み殉職

 

 

 

 

昭和20年 5月31日

  堀口  正一

  六〇一空

  筑波基地にて殉職

 

 

 

 

海兵73期

更新日:2007/02/14