は じ め に

 

 

泣くな嘆くな必ず帰る 白木の箱に錦着て

 

 

 

かつて日本にも、祖国の未来を信じ、一命を投げ打って戦った若者達がいました。

多くの若者達は愛するものを護るために戦い、そして傷つき死んでいきました。

このサイトは、大東亜戦争で戦没された方々の慰霊と顕彰を目的として作成いたしました。

 

昭和20年8月15日・・・。日本の価値観が大きく変わった日です。

昭和二十年八月十五日 皇居

 

東亜解放の「聖戦」と信じられていた戦いは、残虐非道の「侵略戦争」となりました。

国を護るために散華した「軍神」「英霊」は、戦後になって「犬死」と揶揄されました。

神風特別攻撃隊敷島隊の隊長:関 行男中佐の墓が建てられたのは、没後から10年も後のことでした。

戦後の世相は「軍神」の墓さえも、建てることを許さなかったのです。

 

九死に一生を得て復員した将兵には、「兵隊崩れ」などという罵詈雑言が浴びせられました。

戦後、戸籍や名前を変えて、世間から逃れる様に生きた人がいると聞きます。

日本へ帰ることを拒み、異国での生活を選んだ人もいると聞きます。

 

戦時中は「靖国の家」として崇敬された遺族も、戦後は苦難の生活を強いられました。

息子を全て国に捧げ、老父母は失意のうちに生涯を終え、断絶した家庭もありました。

 

無縁仏となった英霊墓

  

高石墓地/大阪府高石市                  不動寺/三重県上野市

 

戦後半世紀を経過して、現在の日本は物質的には恵まれた国となりました。

しかし精神的には恵まれていると言えるでしょうか。

戦後日本では英霊を顕彰する気風が薄らいでいます。無いと言っても過言では有りません。

何かが違うと思うのは私だけでしょうか。

 

ここで良く考えてみてください。

戦争という国家的行為と、祖国のために散華した英霊の純粋な精神とを、混同していませんか。

戦没者を慰霊するということは、決して政治的・宗教的な思想や活動ではありません。

ましてや罪悪感にとらわれるような行為では無いということを。

 

昭和大戦戦没者慰霊碑

宮城県仙台市青葉区/輪王寺

  この碑は元々市街地の公園に建立されていたが、市当局は公園整備の

  際にこの碑を撤去し碑面を削って他への転用を計った。

  戦没者の遺族、他関係者は市に碑石の返却を求め、新たに碑文を刻んで

  この地に再建した。

  碑文

  昭和の戦いに 国のために倒れ 帰らぬ私達を

  ふるさとの人は 忘れないで下さい

 

 

今回の作成にあたっては、捷一号作戦(レイテ沖海戦)以降の戦史を主体に構成いたしました。

この作戦から「特攻」が正式に採用され、この戦争の重要な転換点となったからです。

 

慰霊と顕彰を目的とするにあたり、可能な限り現地の踏査を行うことを心掛けました。

写真撮影技術の未熟さはご覧の通りですが、言葉だけの顕彰としたくなかったからです。

 

内容が海軍関係に偏向しておりますが、製作者の知識の限界に起因するものであります。

今後、徐々に内容を改訂、増補し、充実させていく予定です。

 

最後に、製作者は何分にも戦後生まれの「戦争を知らない世代」であります。

従って製作者の実体験に基づく記述は皆無であり、その内容の乏しさは隠す術も有りません。

史実との相違、記述の誤り等については、有識者の皆様方より忌憚の無いご意見、ご指摘を

賜りたく、併せて今後のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げる次第でございます。

 

戦後五十年御英霊を想い未来に永久の平和を希求する記念碑

京都府久世郡久御山町久御山中央公園

 

※戦争の呼称について

昭和16年12月 8日、ハワイ真珠湾攻撃を皮切りに米英へ宣戦布告した日本帝國政府は、

同12日の閣議決定によって『昭和12年 7月 7日の中国大陸における戦闘以降の戦争を

「大東亜戦争」呼称する』こととした。

しかし「大東亜戦争」の呼称は、敗戦後の昭和20年12月 2日、進駐軍の覚書によって

国粋主義的、軍国主義的な言葉として使用を禁止された。

以来、日本国政府は占領終結後の現在に至っても「大東亜戦争」の呼称は使用していない。

 

「太平洋戦争」という呼称は、昭和14年 9月のヒットラーによるポーランド侵攻から、

昭和20年 8月に終結するまでの第二次世界大戦中、太平洋に局限された戦争をさす連合

国側の呼称である。

従って中国、満州はもとより、厳密には「インド洋海戦」も含まれないこととなる。

 

  

靖国神社/東京都千代田区                   「みたままつり」    

 

 

大阪護国神社/大阪市住之江区

 

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更新日:2003/08/10