「鬼女の栖」の命名は、三橋鷹女さんの俳句


この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉

 

にイメージをいただきました。

秋の夕焼の中に、紅葉が燃えたっています。わたしという鬼は、心に激しい情念をもっている・・・この紅葉に登れば、紅葉と夕焼に助けられて、もう、私自身も燃えきることができるかも知れない。いや、そうしよう。そして、この情念を燃え立たせ、次の行動に移るのだ、というような想いでしょうか。


女たちはそうした情熱や激情や怨や恋情をもっているのでしょう。このような気持ちを持ち寄りたいと思って、店の名前としたのです。


これから、鬼女のでてくる短歌などをご紹介して行きますが、今月は次の短歌を。

 


   紅き服ぬぎて吊る夜半を離れて

 

                    裸形の鬼はいづくさすらふ


富小路禎子

 

 

 

 

 


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最終更新日: 2002/03/02 23:27:01